2017年8月31日

『吉田松陰に学ぶ リーダーになる100のルール』沢辺有司・著 vol.4789

【吉田松陰の名言】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/480130057X

本日の一冊は、たまたま近所のコンビニで見かけ、パラパラめくっているうちにのめり込んでしまった本。

明治維新の功労者として知られる伊藤博文、高杉晋作、木戸孝允などを育てたカリスマ的指導者、吉田松陰の言葉を、さまざまな資料から集めた一冊です。

『講孟箚記(こうもうさっき)』『幽囚録(ゆうしゅうろく)』『留魂録(りゅうこんろく)』など、吉田松陰の膨大な著書のほか、恩師や弟子、家族にあてた書簡などから、珠玉の名言を集めて現代語訳したもので、なかなか良い言葉が集められています。

右ページに吉田松陰の名言とその現代語訳、出典が書かれており、左ページに時代背景の説明と解説が入っています。

ちなみに、章構成はこんな感じです。

第1章 人がついてくるリーダーの行動原則
第2章 深い知性を得るために
第3章 人を導くときのルール
第4章 機能するチームの作り方
第5章 プロジェクトを成功させる極意
第6章 リーダーとしての心の磨き方

さっそく、本書のなかの名言から一部、ご紹介しましょう。

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高杉晋作には手紙でこう諭した。「人間は、生死を度外視して、要するに、なすべきことをなす心構えが大切である」

平凡な一生を送るより、正義のために潔く死ぬべきである。

チャンスが訪れたときに仕事をなしとげられず そのチャンスを逃してしまうのは人として罪だ。

どんなことでも、できないということはない。できないというのはやらないだけである。

私と彼らの違うところは、ただ1つ。私は、ひたすら忠義のために行動しようとしているのに、彼らは、どのような成果をあげられるのかばかりを考え、結局、何もしないところだ。

私は、人を信じて失敗するとしても、人を疑って失敗することがないようにしたい。

人々にさげすまれ、しいたげられたときこそ本当の英雄かどうかがわかる。

過ちをしない人が立派なのではない。過ちを改める人が立派なのである。

究極まで衰退し、また盛り返す。究極まで乱れて、また治まる。
これは、ものの常である。

思い立ったその日から、学問でも何でもやるべきだ。年齢がどうとか考える必要はない。

だから私は常に言っているのだ。昔の立派な人だって今の私どもと何ら変わらないと。

井戸は湧き出る水の多い少ないが大切であって、掘ることが浅い深いはどうでもいい。同じように、学問は道が得られたかどうかが大切で、どれだけ勉強したかが問題ではない。

人間の5つの道とは、君主関係における忠、親子関係における孝、夫婦関係における和、兄弟関係における友、朋友関係における信、である。

仁愛がなければ人が集まることはない。

その人の長所を取り上げ、短所を見ないようにし、気持ちを察して、結果を見ないようにする。そうすれば、どこであろうと人に慕われる。

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「理解しようと悶え苦しむのを待ってから教え導いてやるつもりだ」
「同じではない人を同じにしようなどとせず、それぞれの才能を育てることに努めるべきだ」

など、優れた教育者としての松陰の慧眼も見受けられ、じつに読み応えのある名言集です。

指導者、教育者のポジションにある人は、ぜひ読んでみてください。

カバー周りはちょっと安っぽいですが、中身は充実の一冊です。

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『吉田松陰に学ぶ リーダーになる100のルール』沢辺有司・著 彩図社

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/480130057X/

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◆目次◆

第1章 人がついてくるリーダーの行動原則
第2章 深い知性を得るために
第3章 人を導くときのルール
第4章 機能するチームの作り方
第5章 プロジェクトを成功させる極意
第6章 リーダーとしての心の磨き方

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