【論理思考を鍛える33の思考実験とは?】
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本日ご紹介する一冊は、ベストセラーとなっている話題の睡眠本、『スタンフォード式最高の睡眠』。
本書によると、スタンフォード大学は睡眠研究でも世界のトップを走っているらしく、著者の西野精治氏はそのスタンフォード大学の睡眠生体リズム研究所の所長を務めています。
最新の睡眠データに基づき、これまでの睡眠の常識を変える主張が展開されているのが特長で、読んでいてなんども目からウロコが落ちました。
ビジネスパーソンのパフォーマンスアップにつながる情報・ノウハウがびっしり詰まっており、確かにこれは読み応えがあります。
・短時間睡眠でも長時間睡眠でも死亡リスクが高まる
・スムーズな入眠に際しては深部体温と皮膚温度の差が縮まっていることが鍵
・通常就寝する時間の直前から2時間前あたりまでがもっとも眠りにくい
・「30分未満の昼寝」をする人は「昼寝の習慣がない」人に比べて、
認知症発症率が約7分の1
興味深いトピック、研究結果が満載で、最後まで飽きることがありませんでした。
さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。
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睡眠の質は、眠り始めの90分で決まる。「最初の90分」さえ質が良ければ、残りの睡眠も比例して良質になるのだ。逆に最初の睡眠でつまずいてしまうと、どれだけ長く寝ても自律神経は乱れ、日中の活動を支えるホルモンの分泌にも狂いが生じる
前日に通常どおりの睡眠をとっている放射線科や内分泌科の医師たちは、正確に図形に反応した。一方、夜勤明けの内科医は、図形が約90回出現するうち、3、4回も数秒間図形に反応しなかった。反応しない間、なんと医師たちは眠っていたのである! さらに恐ろしいのは、夜勤明けのこの医師たちが、勤務時間中だったことだ
ほとんどの人は短眠の遺伝子をもっていない
死亡率が一番低かったのは、平均値に近い7時間眠っている人たち。彼らを基準にすると、それより短時間睡眠の人も、逆に長時間睡眠の人も、「6年後の死亡率が1・3倍高い」という結果が出ている
短時間睡眠が肥満や糖尿病、高血圧などの生活習慣病に直結する
1日1時間以上の昼寝は認知症リスクを高める
日本人の場合、痩せていても睡眠時無呼吸症候群になる。アジア人は顔が平たく、下あごが奥まり、気道がもともと狭いからだ
大量のアルコールは睡眠の質を下げるが、度数が強くても量が少なければその心配はない
健康な人の場合、入眠前には手足が温かくなる。皮膚温度が上がって熱を放散し、深部体温を下げているのだ。このとき、皮膚温度と深部体温の差は2℃以下に縮まっている。つまり、スムーズな入眠に際しては深部体温と皮膚温度の差が縮まっていることが鍵なのだ
体温が高いときはパフォーマンスがいいが、体温が低いときはエラーが多い
寝る90分前に入浴をすませておけば、その後さらに深部体温が下がっていき、皮膚温度との差も縮まり、スムーズに入眠できる
靴下を履いたまま寝てしまうと、足からの熱放散が妨げられてしまう
睡眠中には脳を休めなければならず、休めるには温度を下げたほうがいい
「1時間早く寝る」というのは睡眠禁止ゾーンへの侵入だから、かなり難しい。逆に、フォビドンゾーン現象を理解しているのであれば、「いつもどおり寝て、睡眠時間を1時間削る」ほうが、すんなり眠れて質が確保できる可能性が高い
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なるほど、だから試験本番の前に早く寝ると、かえって寝つけないことが多いのですね。
就労人口の高齢化によって、健康への関心は高まる一方ですが、本書は食事と並んで大切な「睡眠」の決定版ともいえる一冊です。
一生働き続けるために、毎日の睡眠を見直す。
ぜひチェックしてみてください。
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『スタンフォード式最高の睡眠』西野精治・著 サンマーク出版
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◆目次◆
◇プロローグ 「ぐっすり」を追究した究極のスタンフォード・メソッド
0章 「よく寝る」だけでパフォーマンスは上がらない
1章 なぜ人は「人生の3分の1」も眠るのか
2章 夜に秘められた「黄金の90分」の法則
3章 スタンフォード式 最高の睡眠法
4章 超究極! 熟眠をもたらすスタンフォード覚醒戦略
5章 「眠気」を制する者が人生を制す
エピローグ 睡眠研究の最前線「スタンフォード」で見つけたこと
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