【フィンテックの有望企業16社がわかる!】
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本日ご紹介する一冊は、日本の有望フィンテック企業を、SBIホールディングス代表取締役執行役員社長の北尾吉孝さんが紹介した、注目の一冊。
海外の富裕層が利用しているレベルの資産運用サービスを自動で実現することを目指すロボアドバイザーのウェルスナビ、自動家計簿・クラウド会計サービスを提供するマネーフォワード、自動貯金アプリ「finbee」を展開するインフキュリオン・グループ、クレジットカードのいらないオンライン決済サービス「Paidy」を提供しているエクスチェンジコーポレーション、仮想通貨を扱うQUOINE(コイン)など、計16のフィンテック企業の概要とトップインタビューが載っています。
それぞれのサービスの特徴と強み、今後の事業の伸びの見通し、最終的に目指すところなどが書かれていますが、サービスや領域が似通っていることもあり、レッドオーシャンになるのは間違いないと思います。
本書で紹介されているフィンテック企業がすべてではありませんが、ひょっとしたら、この16社の中から、明日の超巨大金融機関が出てくるかもしれません。
既にフィンテック関連銘柄は株価も上がっていますが、上場企業によるM&Aや出資など、投資の参考にするのも手だと思います。
さっそく、いくつか気になった企業をピックアップしてみましょう。
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【ウェルスナビ】
ロボアドバイザーサービスを提供しているウェルスナビ社が私どものSBI証券と提携したサービスは、2017年1月末に開始してわずか20営業日で申込件数が6000口座を突破、顧客からの預かり資産は25億円にもなった
ウェルスナビと住信SBIネット銀行は、2017年春、共同で少額投資サービス「お釣りでコツコツ投資」を開始する予定です。例えば、コンビニでApple Payなどの電子マネーやクレジットカードを使って420円を支払うと、支払額が500円に切り上げられ、「お釣り」の80円が投資に回るという仕組みです
【マネーフォワード】
個人事業主・法人向けに、ビジネス向けクラウドサービス「MFクラウドシリーズ」を月額や年額課金制で提供しています。「MFクラウド会計」は、3600以上の金融関連サービスから取引明細を自動取得し、経理業務に必要な仕訳作業を自動化できるサービス
【インフキュリオン・グループ】
「将来購入しようとしているもの」「目標時期」「確度(どの程度の資金準備をしているか)」というデータを保有しており、これまでの行動予測やレコメンドでは実現できなかった精緻な提案を実現します
【エクスチェンジ・コーポレーション】
クレジットカードのいらないオンライン決済サービス「Paidy」を提供しているフィンテック企業
スマートフォンで電話番号とメールアドレスを入力するだけで「1カ月何度でも買物・翌月一括払い」という、あたかもクレジットカードのような決済サービスをすぐに使い始めることができます
【Origami】
導入企業数は、決済サービスとECの両方を併せて現在までに1500社以上となっています。また、2016年11月には、中国最大手の電子決済サービス、アリペイと業務提携しました。この業務提携により、Origami Payの導入店舗では、訪日中の中国人はアリペイを用いた店頭支払いが可能になります
【Liquid】
我々が目指す世界は、(1)本人が本人のみで本人証明可能な、(2)安全性と利便性が両立する世界です。このことをIoT=「モノのインターネット」にかけて、「IoP」(Internet of Persons)=「ヒトのインターネット」と称しています
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正直、どの企業もサービスや領域が似たり寄ったりなのと、技術的にかなり複雑なこともあり、投資をするには、技術と市場について、もっと良く学ぶ必要があると思います。
とは言え、「兆」単位のビッグビジネス。
本書をきっかけにそれぞれの企業を研究し、技術と市場を勉強すれば、大化けする投資になるかもしれません。
SBIホールディングスの宣伝が目立つのが玉に瑕ですが、興味深く読むことができました。
ぜひ、読んでみてください。
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『成功企業に学ぶ実践フィンテック』
北尾吉孝・編著 日本経済新聞出版社
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http://bit.ly/2mOoXOw
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◆目次◆
第1章 インターネット革命とフィンテックの進化
第2章 SBIグループの進化の軌跡
第3章 フィンテック革命の背景
第4章 躍進するフィンテック企業
第5章 金融機関の課題と法制度
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