2017年1月31日

『世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか』 ピョートル・フェリークス・グジバチ・著 vol.4577

【Google神速仕事術】
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先ほどFacebookの投稿を眺めていたら、「Amazon Echo」の記事があり、「将来スマホがなくなるかも」という記事が載っていました。

音声認識で好きな時に好きなことを瞬時にできるよう指示できる。

そうなれば、確かにスマホはなくなるのかもしれません。

土井は以前、秋田NTTの100周年イベントにゲスト登壇した際、現地テレビ局からこんな質問を受けました。

「100年後の通信はどうなっていると思いますか?」

土井が答えたのは、「テレパシー」。

一見突拍子もない答えですが、コミュニケーションの究極の理想はこれなのだから、ここに近づいて行くに決まっているのです。

どんどん変わっていく経済・社会に対応するために、われわれはどのような働き方をすればいいのか。

そのヒントとなるのが、本日ご紹介する一冊『世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか』です。

著者は、2000年に来日し、モルガン・スタンレーのラーニング&ディベロップメントヴァイスプレジデント、その後、グーグルでアジアパシフィック地域の人材開発に携わってきた人物。

本書には、極めて生産性の高いグーグルの仕事のやり方と、著者が考える仕事ノウハウが書かれています。

さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。

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◆日本企業は、なぜ生産性が低いのか
1.持ち帰って検討しすぎる
2.分析・検討しすぎる
3.打ち合わせ・会議など多くのコミュニケーションがコスト・ムダにしかならない

文章をプロジェクターに映して、みんなの前で文書をつくってしまえば合意もとりやすいですし、言葉よりも「プロトタイプ」(試作品)を見ながら意見交換したほうが、イメージが湧きやすく、より建設的に物事を進められます

その変化より速いスピードで動けたら、時代に取り残される心配はなくなる

「会社が自分のオフィス」なのではなく、「今、自分がいるところがオフィス」という意識を持って、「今この瞬間」で終わらせようという意識が大事

「結論を出す」ことに期限を切る

「わからない」ことの多くは、人間関係でカバーすることができます

メールせず、全員で同時に作業すれば10分の1の時間で終わる

カレンダーは、空いている時間だけを公開する設定にして、多くのお客さんと共有

メールは「持ち帰り文化」、チャットは「リアルタイム文化」

「なるはや」に期限を設ける

アイデア出しも期限を切る

曜日でやることを分ける

管理職にとっては、自分の仕事をなくすというのが、最大のゴール

◆10×で成功する人の共通点 ※一部紹介
1.先を予見する
・チャンスと脅威を予見する
・サイクル、トレンド、パターンを探す
・短期・中期・長期で考える
「5/5/5ルール」=今から5週、5か月、5年後に何が起こるのか
2.相手の立場になる
3.見解を明らかにする
7.ハートに耳を傾ける

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正直、もっと突っ込んだマニアックな仕事術でも良かったと思いますが、ツールを使えていない企業・個人にとってはこれだけでも生産性が改善するかもしれません。

後半に行くに従って心構えになってしまったのが残念ですが、文章は読みやすく、読み物としては良い読後感だったと思います。

マニアックな仕事術、ツール紹介ではありませんが、生産性アップの良い視点・ヒントをもらえる一冊だと思います。

ぜひチェックしてみてください。

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『世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか』
ピョートル・フェリークス・グジバチ・著 SBクリエイティブ

<Amazon.co.jpで購入する>
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<楽天ブックスで購入する>
http://bit.ly/2km6UBP

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◆目次◆

1章 世界より速く動くための仕事術
2章 ロジカルシンキングなんてしている暇はない!
3章 忙しくても、10倍の結果を出すために
4章 仕事の加速度を上げる人間関係のつくり方
5章 必要なことを高速で学ぶ方法
6章 グーグルの疲れない働き方
終章 自分の仕事を壊せる人が、次の時代をつくる

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