2017年1月21日

『ヤバい心理学』神岡真司・監修 vol.4567

【30万部突破の心理本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453726036X

ビジネスの世界には、問題解決の手法として、「仮説思考」というものがあります。

ボストンコンサルティンググループ(BCG)の日本代表だった内田和成さんが出した書籍『仮説思考 BCG流問題発見・解決の発想法』が、ベストセラーとなりましたので、ご存じの方も多いと思います。

※参考:『仮説思考 BCG流問題発見・解決の発想法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492555552/

仮説思考とは、ざっくり言えば筋の良い仮説を最初に立て、解決策を考えて実行し、必要に応じて検証する、という考え方です。

本日ご紹介するのは、この「仮説思考」を、対人関係において活用するための一冊。

人間のしぐさや言動から相手のタイプを見抜き、どう対応すれば正解かを示した、心理学読み物です。

著者名がないのでおそらくライターさんがまとめた内容で、心理学関係で複数の著書を持つ神岡真司さんが監修を務めています。

既に30万部を突破したということで、手に取ってみました。

『ヤバい心理学』という名前ほど過激な内容ではありませんが、心理学の基礎知識を押さえて手際よくまとめた一冊で、確かに相手を知る良いヒントになります。

気になる内容を、さっそく見て行きましょう。

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話している相手の瞳孔がパッと大きく開いたら、その話題が相手にとって気になるものだということ

ウソをついた人は、実際あったことの記憶をたどる右脳ではなく、左脳をフル回転させて架空の出来事を構築しているため、右上に視線をそらせるということになります。つまり、「昨日は家で何してたの?」という質問に、視線を右上に向けた人はウソをついている

目と口が同時に動いて笑顔になったという場合は、“つくり笑い”疑惑が濃厚です。楽しいことがあったとき、人はまず口元をゆるめ、次いで目の表情を崩していくというのが普通

相手の発言が一段落するたびに目を見ると、あなたの内心はどうあれ、「わかってくれてる!」という印象を相手に与え、自分を認めてくれたあなたへの好感度は一挙にアップ

考え事をしているときや、なんとなく会話が盛り上がらないとき、その場の空気が停滞したときなど、口元に自然に手が──こうした人は、精神的に他人に依存したがる傾向がある

頬に手のひらをあてたり、耳たぶを指でつまんだり。話ながら頬や耳を触るというクセのある人は、サービス精神旺盛で話し上手、周囲を惹きつける能力に長けており、ナルシストが多い

何人かが話をしているとき、「このなかでプライドが高いと思う人は?」と問われたら、あなたはどんな人を指しますか? 正解は、「アゴが目立つ人」。生来のアゴの形状ではなく、アゴを突き出すようにして話の輪にいる人です。それはズバリ「この場の誰よりも優位に立ちたい」との自己顕示欲の表出にほかなりません

それまで普通に話していた相手が、何かをきっかけに、アゴを引いて上目遣いをするようになったら、何か反論があることを示しています

「いちおう」を多用するのは、慎重でプライドが高く、固定観念の強い、どちらかというと変更を嫌う頭の堅いタイプが多い

「えーと」を使いがちな人は、依存心の強いタイプ(中略)「えーと」で無意識に自分に注目を集め、今の状況を相手に共有してほしいという幼稚製の表れです

緊張しているときや遠慮する気持ちが強いとき、人はイスに浅く座る傾向があります

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主に、相手のしぐさや口ぐせから性格や心理を見抜くのに使えますが、後半では、ビジネスやプライベートを円滑に進める、心理テクニックも紹介されています。

<集中して会議を進めるコツは、あえて狭い部屋で行うこと>
<相手が激怒しているときには、特に低く落ち着いたトーンの声で対応する>
<バーなどでひとりで飲んでいる異性に声をかけるなら、閉店間際が有効>

論拠がしっかり述べられていない部分もあり、あくまでヒントとして読むべき読み物ですが、概ね心理学の基本的な知識をカバーしています。

週末の手軽な読み物として、ぜひチェックしてみてください。

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『ヤバい心理学』神岡真司・監修 日本文芸社

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453726036X/

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http://bit.ly/2j4yzWy

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◆目次◆

第1章 まずは“敵(相手)”を知る!
第2章 さらに“敵”を知る!
第3章 敵の心の“ツボ”を突く!
第4章 敵の心の“ツボ”をさらに突く!

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