2017年1月16日

『ストックビジネスの教科書[プロフェッショナル]』 大竹啓裕・著 vol.4562

【待望の続編?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/459115243X

本日ご紹介する一冊は、BBM「vol.4106」で一度ご紹介した、『ストックビジネスの教科書』の著者による続編。

「プロフェッショナル」と名前が付いているので大いに期待したのですが、実際にはマイナーチェンジでした。(前作そのままのパートが結構あります。これもストックビジネスなのかもしれません)

とはいえ、前作で注目した「17のビジネスモデル」と「8つの課金モデル」は今回も収められていますし、何より、「ストックビジネス探しシート」「リノベーションシート」「チューニングシート」など、ツール類とその記入例が充実しています。

初めて買う方には、重宝する内容だと思います。

「ビジネスモデルキャンバス」ほど体系立ってはいませんが、これらのシートを使うことで、自社のビジネスのストック化を推し進めるきっかけになると思います。

著者は、もともとセコムに勤めており、その後ラーメンFCチェーンの創業に携わるなど、早くからストックビジネスに携わり、自身も貸会議室「アットビジネスセンター」やレンタルオフィス「インスクエア」などを手掛ける人物(年商は約10億円)。

本書は、これまで数多くの事業を立ち上げてきたという著者が、そのストックビジネス化のノウハウを惜しげもなく公開した一冊です。

属人的なビジネスを脱却し、自分がいなくても継続的に収益が上がるビジネスモデルを作りたい、と願う経営者におすすめ。

さっそく、ポイントを見て行きましょう。

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借りたものに付加価値をつけて、他に貸し出す。これを「サブリース」と言います。そして、私の会社が運営する貸し会議室事業「アットビジネスセンター」は、簡単にいえば、この「サブリース」によって、成り立っている事業です

人生の後半戦を起業で締めくくることが当たり前になる時代がくる

安定している会社は、設備メンテナンス会社、セキュリティー関連の会社、賃貸不動産会社、塾経営の会社など、ほぼすべて「ストックビジネス」だそうです

今あなたの事業、あるいはあなたが今から始めようとしている事業が長期間存続するかどうかは、そこにストックビジネスの要素がどれだけあるかなのです

◆ストック性の高低を左右する3つの要素
1.収益性 2.継続性 3.属人性

◆ストックビジネスを見分けるポイント
・初回無料
・機器の価格が安い
・営業マンが提示する特典が大きい

マズローの下層の事業はストックビジネスになりやすい

コミュニティーへの所属など「所属と愛の欲求」や他社から認められる「承認の欲求」は、長期的価値として顕在化してきています

◆自社のリソースの中にストックビジネスになり得る要素がないか
・何か貸せるコンテンツは無いか、使っていない資産は無いか
・権利を認めてあげることで広がるビジネスは無いか
・人が改善していくような要素は無いか
・メンテナンス等により劣化を防ぐような商品は無いか
・FC化可能なサービスは無いか
・教育が得意な人材はいないか

ストックビジネスになるかどうかの分かれ目は、収益ユニットが増えるかどうか

ストックビジネスは経年劣化する

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既に述べたようにマイナーチェンジですので、前作を読んだ人は、参考程度に読めばいいと思います。

ただ、前作をまだ読んでいない方にとっては、内容が充実した分、お得な一冊だと思います。

ぜひチェックしてみてください。

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『ストックビジネスの教科書[プロフェッショナル]』
大竹啓裕・著 ポプラ社

<Amazon.co.jpで購入する>
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◆目次◆

第1講 「ストックビジネス」とは何か?[理論編]
第2講 ストック思考を身につける[思考編]
第3講 ストックビジネスを作る[実践編]
第4講 「収益ユニット」を理解すればストックビジネスがわかる
第5講 ストックビジネスは「チューニング」が9割
第6講 売ることができるストックビジネスを作る

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