【「ダブル収入」の極意?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833422166
世界的ベストセラーとなった『金持ち父さん貧乏父さん』以降、資本家的な考え方というのが随分広まったように思います。
※参考:『金持ち父さん貧乏父さん』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480864245/
その基本的な考え方というのは、「自分が働く」のではなく、「他人」あるいは「資産に働かせる」という考え方。
著者のロバート・キヨサキ氏は、「資産」に関して、このような説明をしていました。
「私のポケットにお金を入れてくれる」のが資産
「私のポケットからお金をとっていく」のが負債
この考え方がわからず、今も無謀な住宅ローンを組んでいる人がいるのは、嘆かわしい限りです。
本日ご紹介する一冊は、このロバート・キヨサキの考え方の実践版。
どうすればサラリーマンが賃金以外に収入を得られるのか、その方法論を示した一冊です。
著者は、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)、日本総合研究所などを経て、不動産投資家として活動する人物。
現在、個人事業、複数の法人あわせて13棟のアパート・マンションを保有している資産家のようです。
本書では、賃貸物件を購入したサラリーマンAさんと、住宅ローンで自宅を購入したBさんの2つの例の比較を皮切りに、どうすればサラリーマンが資産を形成できるのか、今後有望なサイドビジネスは何なのか、どんな投資が有望かを、著者の目線で論じています。
投資先の判断は自己責任ですが、年金や税金、今後の雇用の動向など、少なくとも今後、わが国に起こることを概観できるだけでも価値があると思います。
さっそく、いくつか気になったポイントをチェックしてみましょう。
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お金は自分で稼ぎ出すものだ。たとえ少額でもいい。まず、自分で稼いでみるといい。違った世界が見えてくる。そして、そのお金を稼ぐ稼ぎ方を仕組み化できれば、まるで自分の背中に羽が生えたような気分になる
お金を稼ぐ仕組みの最初は、太古の昔から行われているトレードを構築すること。知っておくべきは「安く買って、高く売る」ことだ
お金を稼ぐ仕組みのもうひとつは、小なりといえども資金を投じてお金を稼ぐ仕組みを作り上げること。つまり資本家・資産家と同じことをすること
歯車は使い捨てだ。会社員は資本主義社会の主人公ではない。部品だ。しかし、仮に会社員のままでも、本書にあるように小さく資本主義のエンジンを作ることができる。ひとつエンジンが作れれば、次々とエンジンを作ればいい
年収に占める返済比率が30%を超えると、銀行からの融資は難しくなる
こんなふうに考えるべきだ
・70歳にならないと年金はもらえない
・仮にもらえたとしても、額は大きく減っている
・もらえるまでに負担しなければならない金額は増える一方
・大学生の子どもの年金まで家庭で負担しなければならなくなる
配偶者控除制度もいずれは廃止されていく
物販であれば、バイマ(BUYMA)やイーベイ(eBay)などを使って海外からモノを仕入れ、ネットで転売するビジネスの形もある
日本のお金の価値は落ちている
これからも価値を持ち続けると考えるのは、不動産と金、この2つだ
人がその不動産を使って、お金の流れが生み出せるときに、不動産は資産としての価値を生む
世田谷は意外なほどビジネスの中心地からは遠く、東京駅に出るのに1時間近くかかる。その点、日暮里や根津、北千住あたりは中心部から近い。東京駅に出るのに要する時間は30分も見ておけばいい
ロシアのルーブルに注目
「空いている店や時間帯」に目をつければ、自分ができる範囲でやれることが見えてくる
これから法人はますます有利になっていく
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考え方のほとんどは、既に類書で示されているものであり、新鮮味はないのですが、まだそれほどお金の勉強をしていない、という方にとっては、勉強になる本だと思います。
サラリーマンでいることの不利益、住宅ローンのやばい点、無目的な貯金、世田谷に家を買うことの問題点など、知っておくと得する情報が、たくさん載っています。
ぜひチェックしてみてください。
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『サラリーマン「ダブル収入」実現法』
石川貴康・著 プレジデント社
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<楽天ブックスで購入する>
http://bit.ly/2jhy9wE
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◆目次◆
プロローグ 資本家サラリーマンと貧乏サラリーマン 運命の分かれ道
第1章 お金はもう自分でつくるしかない
第2章 お金とは何か
第3章 安く買って高く売ることだけを狙う
第4章 資本家に学ぶ、資本・借り入れ→資産→お金の流れを作る
第5章 何を狙い、どこを狙うのか
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