【残業ゼロでも過去最高益の理由とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478069832
日本社会の構造変化、電通女子社員の過労自殺、若い人の価値観の変化などを受け、生産性アップ・残業ゼロの動きが急速に広がっています。
既に、伊賀泰代さんの『生産性』、ちきりんさんの『自分の時間を取り戻そう』など、生産性に関する本をいくつか紹介しましたが、経営者が読むなら、本日ご紹介する『「残業ゼロ」がすべてを解決する』がおすすめです。
※参考:『生産性』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478101574/
※参考:『自分の時間を取り戻そう』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478101558/
本書は、「日本経営品質賞」を2度受賞、残業改革により、たった2年強で人件費を1億5千万円削減したという、株式会社武蔵野の小山昇社長が、「残業ゼロ」の秘訣を公開した一冊。
著者と交流のある中小企業の成功事例も載っており、中小企業の残業ゼロ対策に、良いヒントとなる一冊です。
オフィスから椅子をなくす、iPadの私用を許可する、社内システムに入れる時間を制限するなど、インパクトある事例がたくさん載っており、興味深く読むことができました。
さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。
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残業が増えれば、人件費や固定費が増えて、会社の経営を揺るがします。
残業が増えれば、訴訟リスクが増えます。
残業が増えれば、社員の健康を損ないます。
残業が増えれば、新卒社員がどんどん辞めていきます。
「ゆとり世代」以降は、「給料はほどほどでいいから、プライベートの時間が多い会社がいい」と考える学生が増えています。事実、「2016年マイナビ新入社員意識調査」では、「プライベート優先」が2011年の調査以降最高の56.5%。過去6年間で13%以上も増加
「今、中小企業を取り巻く経営環境は、『4つの理由』から大きな変化にさらされている」と捉えています。
(1)消費税増税による雇用・採用の変化
(2)新卒社員のトレンドの変化
(3)「月45時間以上」の残業は法令違反
(4)社員の「健康」を重視する機運
残業を賞与に連動させて、「残業が多くなると賞与が少なくなる」ルール
「以前はクライアントごとに担当者が決まっていて、担当者は、ひとりですべての作業を受け持っていました。でも、これでは人に仕事がついてブラックボックス化し、他の社員が手伝うこともできません。そこで、仕事のやり方を切り替えました。具体的には、『ベストテン管理』です。仕事を納期順に並べてベストテンを決め、納期の早い順に『手の空いている人』が週単位で作業をします。こうすることで社員の疲労も軽減され、辞める社員が少なくなりました。また、仕事が平準化されてミスも減りました」(ISO総研 山口智朗社長)
年間の締月を「3月から10月に変更」し、残業の多い社員を閑散期に残業させないようにした
残業届に仕事内容を書かせたら、ピタッと残業がなくなった
大切なのは、「始める時間」と「終わりの時間」
会社から貸与された端末で友だちや家族に電話をしたり、LINEをしたり、自宅で好きなウェブサイトを閲覧してもいい。私用を認めるのは、日常的に使用することで、ツールを使いこなすことができるようになるからです
会社は、物をすぐに買い換えるのが正しい。なぜならITツールは、新しい世代のほうが、処理スピードも省エネ性能も高いからです
「21時から4時までは社内システムに入れない」
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もちろん、手掛けている仕事によって向き・不向きはあると思いますが、これからの時代、「残業ゼロ」は待ったなし。
「毎日が多忙だというのに、どうやって残業ゼロを実現するのか」。そう思う方ほど、ぜひ読んでみてください。
きっと、良いヒントが見つかるはずです。
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『「残業ゼロ」がすべてを解決する』
小山昇・著 ダイヤモンド社
<Amazon.co.jpで購入する>
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<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01N6DPDRM/
<楽天ブックスで購入する>
http://bit.ly/2j2shYa
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◆目次◆
プロローグ なぜ、「超ブラック企業」が「超ホワイト企業」になったのか?
第1章 残業を放置する社長は、犯罪者である
第2章 「今と同じやり方」の先にあるのは「地獄」だけ!00
残業をなくす3つの処方せん
第3章 たった2年強で「1億5000万円」を削減した
早帰り「9」の取り組み
第4章 なぜ、「椅子」をなくすと残業が減るのか?
第5章 「辞めない社員」の育て方
巻末スペシャル
躍進する「32社の社長」がこっそり教える「残業ゼロ」を実現する5つの秘策
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