【実践的。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475691859X
これまでに約2万冊の本を読んできましたが、結局のところ、本の役割というのは人を励ますことにあるのではないかと思っています。
以前、「情熱大陸」に出演した横田尚哉さん(代表作:『ワンランク上の問題解決の技術《実践編》』)が、「情熱大陸のファンクション(機能・役割)は?」と聞かれて、「力を得るもの」と答えていましたが、とどのつまり、ビジネス書も同じではないかと思います。
※参考:『ワンランク上の問題解決の技術《実践編》』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596456/
そういう意味で、これまでに読んだ本の中でも、トップクラスに入る「励まし本」が、本日ご紹介する一冊。
『部下がついてくる、動いてくれる リーダーの教科書』は、新米リーダーに強力プッシュしたい一冊です。
通常、リーダーシップの本というと、学術か概論、あるいは心構えに偏ることが多いのですが、本書は、とことん実践的な一冊。
リーダーがやってしまいがちな「間違い」を正し、適切な言動に導くための考え方が説かれています。
「どうしてそんなにリーダーの本心がわかるの?」と思うほど的確な説明で、かつ納得感の持てる内容です。
部下の前でつい、不適切な言動を取ってしまうリーダーに向けて、著名人の言葉も引きつつ、愛あるメッセージが綴られています。
さっそく、内容をチェックして行きましょう。
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『誇りにかけてメンバーとチームと自分のために断固としてそれをやり抜く』と心に決めて、それを何度も言葉にしながら行動することです。その繰り返しが、あなたにリーダーとしての底力と風格を与えます
迷ったときには、10年後にその決断がどう評価されるか10年前ならどう受け入れられたかを考えてみればよい。
───鈴木治雄(元昭和電工会長)
ビジョンは退屈ではだめ。船を建造するとは、人を集め、木材を用意し、人に個々の作業を割り当てることではなく、大海原を目指すという目的を与えることだ。
───カルロス・ゴーン(日産自動車社長兼CEO)
メンバーがこのリーダーと共に歩んでいきたいという関係作りには、徳があることが大事なのですね。そこでまずは、「感謝」の心を持ってメンバーに接してください。何を言うにも、何をするにも、メンバーに「感謝」の心が持てたら、必ず人間関係は良好になります「ああ、今日も同じチームにいてくれて、一緒に仕事をしてくれてありがとう。陰日向に関係なくリーダーとしての自分を支えてくれて感謝します」と毎日唱えてみてください
多くのリーダーがメンバーの話を途中で遮り、すぐに否定し始めます。忙しくて余裕がないこともあるでしょう。しかし、それはまさしくリーダーである自分がメンバーよりも正しいのだという思い込みがあるからです。(中略)あなたがしなければならないのは、リーダーであるあなただけが正しいという気持ちを捨てることです。なぜなら、メンバーの言っていることは正しいからです。言い方を変えると、メンバーの立場から言えば正しいということです。(中略)メンバーの言葉を否定する前に、「宮本君がそう考えた理由を教えてくれないかい」とそう考えた理由をじっくり聴くようにしてください
業務上やプライベートにおいても心配事があれば仕事に没頭できません。(中略)私はその感覚を、靴の中に入り込んだ小さな石にたとえます。本人にとっては四六時中気になるから、すぐにでもとり除きたい。しかし、他人にとっては見えないほどの小さな石。その石の生み出す苦しみに共感することがリーダーには大事なのです
夢なき者に理想なし。
理想なき者に計画なし。
計画なき者に実行なし。
実行なき者に成功なし。
故に、夢なき者に成功はない。
───吉田松陰(幕末の思想家、教育者)
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今、自分がリーダーとして「変わろう」と思っているというのもありますが、ものすごく心に響く内容でした。
リーダー、マネジャーは誰しも、良いチームを創ろうと思って日々、頑張っていると思いますが、正しい言動を知らないと、思いは空回りして、望まない結果につながってしまう。
そうならないために、また理想のチームを創って日々をワクワクさせるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
年末の読書に、ぜひご活用ください。
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『部下がついてくる、動いてくれる リーダーの教科書』
室井俊男・著 明日香出版社/strong>
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475691859X/
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http://bit.ly/2hDpGzZ
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◆目次◆
第1章 リーダーの役割・やるべきこと
第2章 メンバーと信頼関係を築くコミュニケーション
第3章 メンバーの一人ひとりのことをよく知っておく
第4章 メンバーをやる気にさせる方法
第5章 メンバーと仕事で結果を出す
第6章 メンバーを一人前に育てる
第7章 リーダーは孤独である
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