2016年10月6日

『君に100の成功を贈る』経済界・編 vol.4460

【名経営者たちからのメッセージ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766786041

一流の含蓄ある言葉は、いつの世もビジネスマンの心を打つものですが、本日ご紹介する一冊は、それが何と100人分も詰まった贅沢な一冊。

1964年創刊の雑誌「経済界」に登場した日本を代表する大経営者、政治家、アーティストたちの言葉をまとめ、「経済界」編集部が編集したものです。

「メザシの土光さん」と呼ばれた元経団連会長の土光敏夫氏、「経営の神様」松下幸之助氏、笹川良一氏、江副浩正氏、安藤百福氏など、日本を代表する財界人が名を連ね、人生や仕事の教訓を見開き2ページでまとめています。

もともと雑誌のインタビューだったこともあり、質問者の質問への切れ味鋭い回答が光ります。

『君に100の成功を贈る』は、おそらく中村天風氏のロングセラー『君に成功を贈る』へのオマージュだと思いますが、中村天風氏の本同様、これから挑戦する人々への暖かいメッセージが詰まっていました。

※参考:『君に成功を贈る』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891010207

良い指導者でありたいと願う人なら、福田赳夫氏の「長を与え、短を抑え、そして他人の長を取る」という言葉が刺さるでしょうし、良い商品を作ろうとする人であれば、平山郁夫氏の「いい物は、よく、美しく、役に立つ」という言葉がヒントになるでしょう。

さっそく、気になった名言をチェックしてみます。

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支えなんかあって、生きていけるか。(土光敏夫)

孤高に陥らず、孤独を恐れず。(永野重雄)

平凡な原則を非凡な水準でもってやれ(本山英世)

経験は悪だ。(鈴木敏文)

バカ不平多し(小泉信三 ※元は福沢諭吉の言葉)

何かそれに踏み込む勇気でしょうかね。将棋の世界は特にそうなんですが、自分の力だけでは勝てず、相手の力も使わないと勝てないので、下駄を預けることができるかどうかというのはすごく大きい

さて、自分がその立場になったら、できない人が多いんじゃないですか(伊藤雅俊)

敵のない人生は無味乾燥ですわ(笹川良一)

内外ともに激動期になってくると、結局、信頼関係しかないんですよ。つまり『嘘をつかない』ことと『努力する』ことでしょうね(鈴木治雄)

怖いがゆえ、死にたくないがゆえに、自分の技術以上のことをやらないよう、自分に言い聞かせているんです(植村直己)

人の恩受けてボタモチ一つ贈らねぇような男では、人間的な価値はないよ(岡田茂)

人を押しのけて社会に出てもだめで、周囲から推されてこそ本筋である(石川六郎)

ひと言でいえば、モノは売ってやる、買わせていただく、ということなんですよ。『売るときは大いばりで売ってやれ』、つまり、お客さんのほうが頭を下げて買いにくるようなモノをつくれ、ということです。一方、『モノを買うときはいいものを安く売っていただくんだ』ということで、頭を下げて買ってくる。売りと買いが逆なんですね。これがうちのオヤジの哲学でした(堤義明)

どういう人に師事するか、どういう友人を持つかで、その人の一生は決まる(水野成夫)

一流の人間を集めて商売をしない。二流、三流の人を集めて一流の仕事をさせる(藤田田)

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どの経営者も、その当時に抱いた志を語っており、じつに良い刺激になりました。

いわゆる「雲の上からの言葉」ではなく、リアルな語りが本書の魅力。

ぜひチェックしてみてください。

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『君に100の成功を贈る』経済界・編 経済界

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◆目次◆

まえがき
第1章 心を鍛える
第2章 逆境を生きる
第3章 自分を磨く
第4章 人を導く
第5章 社会へ還す

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