【話題です。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4391149192
キングコング西野亮廣さんの『魔法のコンパス』、各所で話題になっていますね。
書店さんでも在庫切れが多く、スタッフがやっとのことで入手してくれて、やっと読める状態になりました。
読んでみた結論は、「いいね」。
オビにある「泣けるビジネス書」はウソですが、ビジネスや戦略の基本を押さえつつ、新時代のトレンドを先取りした、興味深いビジネス論だと思います。
お笑いの方が書いているだけあって、小難しいことは決してなく、でも競争で勝つため、自分をブランド化するため、果てはやりたいことを実現するためのヒントにあふれています。
著者いわく、<僕らの身の回りには「取りこぼし」がまだまだ間違いなく残っていて、世の中はもっと面白くなる>。
現在のビジネス環境に絶望している方、未来が見えずに悩んでいる方には、目からウロコの内容ではないでしょうか。
メディア、コンテンツのこれからについても持論が述べられており、必読に値します。
さっそく、気になったポイントを抜き出してみましょう。
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箱根駅伝のランナーのスピード感を殺し、箱根駅伝自体の面白さを殺している犯人は、カメラとランナーの間にいる白バイのオッサンだ(中略)箱根駅伝を、より面白くするカギは「白バイのママチャリ化」だったのだ。超人を、超人たらしめるには、基準となる凡人の存在が必要不可欠
やっかいなことに、自分の人生を賭けるほどの「問い」……たとえば、「遠くにいる人と会話することはできないの?」というような「壮大な問い」は、自分にとって“居心地が良い場所”にはあまり落ちていない
酷だけど、自分がスターになれない人間だということは認めなければならない。それでもスターになりたいのであれば、今の自分ではない何者かになる必要がある。いわば、「種の変更」(中略)その時、僕がとった方法は「一番便利な部位を切り落とす」というヤリ方(中略)「レギュラー番組以外のテレビの仕事を全部やめる」
スマホの画面の面積なんて、一辺が10cmもないから、その時、登場人物が多い「ひな壇」は、単純に“ゴチャゴチャして見にくい”
スマホで番組を観るなら、登場人物は1人か、せいぜい2人がベスト。だから、YouTuberが重宝される。芸人でいえば、次は落語家さんの時代じゃないかな
マネタイズのタイミングを後ろにズラすと「面白い」の可能性は増える
クリエイターの信用とは何か? 相手を楽しませることだ
探し方はある。「芸人のクセに」と言われるようなものだ
必要なモノは買うし、必要じゃないモノは買わない。ならば、少し魔法をかけてあげて、作品を「必要なモノ」にしてあげればいい
企画段階で確実に落ちるモノとは何か? それが「確実に赤字が見込めるモノ」だった
物事を効率よく拡散させるには反対意見が必要。だから仕上げに、反対意見を生む「マズ味調味料」をふりかける
セカンドクリエイターに刺さるコンテンツとは何か? それは、こちらがハードだけを作って、「ソフトを作ってください」というものだと思う
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どうやってコンテンツを企画するか、どうやってマネタイズするか、どうやって集客するか、そのヒントがびっしり詰まっています。
またキャリアのヒントも書かれており、じつに勉強になりました。
<今後、親が子どもに言うのは「遊んでばかりいちゃいけません」じゃなくて、「仕事になるまで遊びなさい!」だね>
子育て中のお父さん、お母さんにも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
教え方に自信のない学校教師だけは、読まないことをおすすめします。
気分が悪くなること、請け合いですから(笑)。
自身を持っておすすめできる一冊です。
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『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』西野亮廣・著 主婦と生活社
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◆目次◆
1章 向かい風はボーナスチャンス!
2章 お金の話をしよう
3章 革命の起こし方
4章 未来の話をしよう
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