【もう、読むしかない。】
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本日ご紹介する一冊は、ここ数年間にご紹介した本のなかでも、最も心が踊る一冊。
あの「トークの帝王」、ラリー・キング本人が書いた、『“トークの帝王”ラリー・キングの伝え方の極意』です!
ニクソン、フォード、カーター、レーガン、ブッシュ、クリントン、オバマ、ゴルバチョフ、ダライ・ラマ、ネルソン・マンデラ、プーチン…。
こうした世界の要人に加え、マドンナ、エリック・クラプトン、ポール・マッカートニー、レディ・ガガなどのアーティスト、マイケル・ジョーダン、タイガー・ウッズなどのスポーツ選手、トム・クルーズ、ロバート・デニーロなどのハリウッドスター、さらにはビル・ゲイツ、ドナルド・トランプなどの実業家まで、誰もが「一度は出演したい」と思ったという、CNNの看板番組「ラリー・キング・ライブ」。
本書は、その司会を務めた、ラリー・キング本人による秘伝の話し方指南書です。
のっけから、ラリー・キングのデビュー時のエピソードが載っており、秘蔵感が半端ない。
また、話に長けたスペシャルゲスト(もちろん有名人)の伝説のトーク、(秘)エピソードなども登場するので、これが面白くない訳がありません。
驚いたのは、『FBIアカデミーで教える心理交渉術』の著者、ハーブ・コーエンが、ラリー・キングの子ども時代からの親友だったこと。
本書には、ハーブ・コーエンのプロ交渉人デビューのきっかけとなった「事件」についても書かれており、校長先生をやり込めたエピソードはまさに「痛快」そのものです。
胸がジーンとくるエピソードや、心がほっこりするエピソード、腹を抱えて笑ってしまうユーモアまで、たっぷり収録されており、さすが「トークの帝王」。最後まで決して飽きさせることがありません。
さっそく、本書のなかから気になるポイントを見て行きましょう。
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◆達人は「仕事への情熱」を語る
ロサンゼルス・ドジャース監督トミー・ラソーダ。彼は、1981年のプレーオフで惨敗を喫した翌日に私のラジオ番組に出演してくれた。
彼は、負けたチームの監督には見えなかった。「なぜ、そんなに前向きでいられるのですか」と質問すると、彼はこう答えた。
「俺の人生で一番いい日は、勝ったチームの監督をやっている時だ。次にいい日は、負けたチームの監督をやっている時なんだよ」
「自分が話している間は何事も学べない」私が肝に銘じている言葉だ。(中略)私のことを「トークの帝王」などと呼ぶ人もいる。しかし、私が成功できたのは話すことよりも、人の話を聞くことに努めたからだと自分では思っている
一部の人だけが詳しいだけで、その他の人は参加できない話題は避けるべきだ。職場の話題は避けるべき話題の典型だ
私は通夜や葬儀に参列した時は、自分が気に入っている故人の思い出話を遺族に話すことが多い。「私が入院していた時にジョンが見舞いに来てくれた時のことが忘れられません。金曜の晩、外は土砂降りの雨だったのに、わざわざ来てくれたんです」というふうに
トースターを売るなら「高品質マイクロチップを内蔵しているので、均質に焼けます」と説明してはいけない。「朝食に、熱いコーヒーと黄金色に焼きあがったイングリッシュ・マフィンが楽しめますよ」と相手にとってのメリットを売り込むのである
「私の父はまだ若い頃にこの国にやってきました。アメリカはチャンスにあふれる国で、道路は金で舗装されていると聞いたからです。でも、実際にアメリカに来て、父は3つのことを知りました。
1 道路は金で舗装されていない
2 そもそも道路は舗装されていない
3 道路を舗装するのは自分の仕事だった──この3つです」
この講演の聞き手は、労働者階級で、父親や祖父の代にアメリカへ移住してきた人たちばかりだった。事前に聞き手のことを調べておき、聞き手と自分の共通点を話題に盛り込むことで、サムは聞き手を味方につけたのである
よいゲストには「4つの条件」がある
条件1 自分の仕事に情熱を持っている
条件2 自分の仕事をわかりやすく説明し、もっと知りたいと思わせる
条件3 いらだちと不満を抱えている
条件4 自虐的ユーモアセンスがある
同じことだけを何度も繰り返す人は、トーク番組の出演者としては残念なゲストである
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10年以上前からラリー・キングのファンですが、期待をまったく裏切ることがありませんでした。
キレのあるノウハウ、生きた事例、感動のエピソード。3拍子揃った、いま一番おすすめしたいビジネス書です。
表紙が地味なので、店頭で見つけるのが難しいかもしれません。
今すぐ買って、読んでみてください。
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『“トークの帝王”ラリー・キングの伝え方の極意』
ラリー・キング・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
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◆目次◆
はじめに 「伝え方」は誰でも身につけられる
第1章 いつ、誰にでも通用する「たった1つの大原則」
第2章 会話の達人に学ぶ「8つの習慣」
第3章 初対面でも緊張しない「会話の続け方」
第4章 パーティで気後れしない「社交の会話術」
第5章 仕事で結果を出す「ビジネス会話術」
第6章 聞き手を魅了する「達人のスピーチ術」
第7章 達人の一歩先へ!「スピーチ術・上級編」
第8章 番組史上「最高のゲスト」「最悪のゲスト」は?
第9章 テレビ・ラジオで生き残る「メディアでの話し方」
最後に 「伝えること」の未来について
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