【4色通帳で資金繰りが良くなる??】
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昨日ご紹介した起業本『ビジネス・フォー・パンクス』では、しつこいほど「ファイナンス」の重要性が叫ばれていました。
※参考:『ビジネス・フォー・パンクス』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822251705
「会社は、黒字でも倒産することがある」
これは、起業家なら、ぜひ押さえていただきたいポイントです。
資金繰りが悪化すれば、夢は変更を余儀なくされ、最悪の場合、憎きライバルに身売りすることだってあり得る。
そうならないためにも、きちんとキャッシュは管理したいものです。
とはいえ、これまで学んでこなかった経営者に、いきなりファイナンスを学べと言っても、酷なものがある。
そこでご紹介したいのが、通帳だけで資金繰りを管理する画期的手法を披露した、『資金繰りは4色通帳にまかせなさい』。
著者は、税理士の亀田潤一郎さん。あの大ベストセラー『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』の著者として知られる方です。
本書には、「緑」「黄」「赤」「青」の4色の通帳を使いこなして、中小企業の資金繰りを改善する方法が書かれています。
4色の内訳は、以下の通りです。
「入ってくるお金」→「売上収入口座」:緑
「出ていくお金」→「運転資金口座」:黄
「使ってはいけないお金」→「納税緊急口座」:赤
「使ってもよいお金」→「将来投資口座」:青
暖色系の口座を引き締めて、寒色系の口座にお金が流れるようにすれば、経営は必ず改善できる。じつにすっきりした手法です。
さっそく、ポイントを見て行きましょう。
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資金繰り悪化の要因は、業界問わず「販売不振、在庫の長期化など、営業要因」がトップを占め、次に「金融機関の融資態度や、返済条件など」が続きます
会社のお金は「入ってくるお金」と「出ていくお金」、そして「使ってはいけないお金」と「使ってもよいお金」の4色に色付けできます
「入ってくるお金」→「売上収入口座」:緑
「出ていくお金」→「運転資金口座」:黄
「使ってはいけないお金」→「納税緊急口座」:赤
「使ってもよいお金」→「将来投資口座」:青
まずは、“事実をありのまま確認すること”が、会計の基本です。ですから、税理士は、お金の動きを見る際、預金通帳でチェックしたあとに帳簿を確認するのです。このような見方は、税務調査時においても同様です
この「明瞭」を阻む原因は何なのでしょうか? その犯人は「手ガネ」です。手ガネこそが、会社のお金の流れを不明瞭にする原因
手ガネによるお金の出入りがあった場合には、鉛筆やボールペンなどで内容を小書きし、その痕跡を預金通帳上に残しておきます。これを手ガネのメモ化といいます
売上収入口座は、お客さまからの売上金が流れ込む口座です。それゆえ、この口座を開設する目的は、未来のメインバンク、つまり将来的に融資を受ける可能性のある銀行がよいでしょう。収入の状況が口座で確認できるわけですから、銀行に対して大いにアピールできます
運転資金口座からは、(1)営業活動上の支出に限定してお金を引き出します。財務活動上の支出は、後述する「将来投資口座」、または「納税緊急口座」から引き出すことになります
資金繰りが悪いときは「暖色系口座」をチェック
資金繰りを良くしたいときは「寒色系口座」をチェック
成長、発展し続ける会社を見て感じることは、経営者がいかにして「青色」の将来投資口座までお金を流し込むか、という意識を持っていること
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前作『通帳は4つに分けなさい』を改題して、内容も大幅に入れ替えたとのことですが、確かにまったく違う本に生まれ変わっており、こっちの方がずっとわかりやすいと思います。
後半には、「日繰り表」の作り方や「月別資金繰り表」の作り方も書かれているので、中小企業の経営者は、じっくり読むと勉強になると思います。
通帳を変えるのは簡単ではありませんが、いったんやり始めれば、資金繰りがぐっと楽になること、請け合いです。
ぜひ読んでみてください。
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『資金繰りは4色通帳にまかせなさい』亀田潤一郎・著 経済界
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◆目次◆
第1章 稼ぐ社長だけが知っている「もっとも優秀な資金繰りツール」とは?
第2章 究極の資金繰り術「4色通帳」
第3章 「4色通帳」を極めれば会社は黒字体質に変わる!
第4章 資金繰りが変われば経営が変わる
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