【30年連続増収増益なるか?】
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ビジネス書には、日々の小商いのヒントがもらえる本と、ビジネス転換の大きなヒントになる本、2種類あると思っています。
本日ご紹介する一冊は、もちろん後者です。
『ニトリ成功の5原則』は、ニトリ創業者の似鳥昭雄さんが、「ニトリ成功の5原則」と、事業を大きくするヒントを述べた一冊。
成功の5原則というのは、以下の5つで、本書ではそれぞれの項目に関して、具体的にどう経営の現場に落とし込んでいくのか、詳細な説明が加えられています。
◆成功の5原則
1.ロマン(志)
2.ビジョン(中長期計画)
3.意欲
4.執念
5.好奇心
<ロマンは情、ビジョンは数字>
<人生にも会社にも、ロマンとビジョンが必要なんだ>
など、言葉が立っていて、じつに読み応えがあります。
個人的には、「ビジョンの基本は100倍発想」という、著者がチェーンストア理論で有名な故・渥美俊一先生から学んだという言葉が心に響きました(実際に、次のビジョンを描くことができました)。
時価総額1兆5000億円、連続増収増益日本一のニトリが、次に何を狙っているのか、投資家目線で見ても興味深い内容です。
さっそく、気になるポイントを見て行きましょう。
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ロマンを抱くとは、「人のため、世のために、人生をかけて貢献したい」という気持ちを持つこと
私はそれまで売上や利益のことで頭がいっぱいでしたが、アメリカに行ってからは、「アメリカの暮らしはなんて豊かなんだろう」「日本の人たちの暮らしを、アメリカのようにしたい」と考えるようになりました
ビジョンとは、20年以上先に達成すべき、長期の目標
ビジョンを持つことで、それだけでは漠然としていたロマンが形を持ってきます
私はかつて渥美先生から、「500店出せば日本全体を豊かにできる」と教えられました。いよいよ来年、その数に達することになります
日本では、「モノが多いことが豊かな証拠」と思ってしまいがちですが、それはモノがなかった時代の発想です。実際に見てみると、むしろ家具は少ないほうが部屋はすっきりしています
みな、自分の立場から見ているのです。お客様の目で見なければ、商品の価値はわかりません
お客様の満足を優先し、お客様が楽しんだ後で自分たちのことを考えるようにする
「人々の生活を豊かにしたい」とき、方法は2つあります。1つは、人々の収入を増やすこと。もう1つは、モノやサービスの値段を安くすること。私が考えたのは、後のほうでした
ビジョンの基本は100倍発想
夢を共有して取り組んだ人だけが残った
未来から現在を、全体から部分を決めていく
長所を発見する「配転教育」
◆ロマンとビジョンを達成するための「5大スローガン」
1.一番主義 2.集中主義 3.先制主義 4.経験主義 5.ビジョン主義
これまで値段が高くて普及していなかった種類の製品を、自社生産することで安く世の中に提供し、誰もが使える商品にしていく。それはニトリのポリシーでもあります
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エンターテインメント性で言えば、『運は創るもの──私の履歴書』の方が面白かったですが、ビジネスにおけるインスピレーションが得られる、という実用面では、本書の方が上だと思います。
※参考:『運は創るもの──私の履歴書』
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ぜひ、2冊併せて読んでみてください。
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『ニトリ成功の5原則』似鳥昭雄・著 朝日新聞出版
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◆目次◆
序章 人も会社も、原則は同じ
第1章 「ロマン」で人は生まれ変われる
第2章 「ビジョン」があるから成功できる
第3章 「意欲」は高い目標から生まれる
第4章 「執念」なくして、成功なし
第5章 「好奇心」が革命のもとになる
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