【思わずうなる。鈴木おさむの思考ツール】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344029097
たまに「集客の秘訣は何ですか?」と聞かれることがありますが、まずは「企画の面白さです」とお答えするようにしています。
どんなに影響力のあるメディアに出ても、企画そのものが面白くなければ、結局反応率が低く、思った結果は得られないからです。
では、企画の面白さとは何か?
その詳細を教えてくれるのが、本日ご紹介する、鈴木おさむさんの『新企画』です。
鈴木おさむさんといえば、シリーズ累計60万部を超えた『ブスの瞳に恋してる』をはじめ、書籍、映画脚本などでヒットを連発するカリスマ放送作家。
その企画術が学べる本ということで、これは見逃せません。
まずビックリしたのは、本の冒頭にこんなことが書かれていたこと。
本書に掲載されている「新企画」をビジネスでご利用になりたい方は下記までご連絡お願い致します。
<お問い合わせ先>(株)幻冬舎第三編集局「新企画」係
そう、本書には、読者がそのまま使える、まさに「新企画」が計22個、惜しげもなく紹介されているのです。
そして、最大の注目ポイントは、著者・鈴木おさむさんの秘密の「思考ツール」が紹介されていること。
・無理にワクワクする
・器を変える
・あえて主役じゃなくて脇役を前に打ち出す
・シンプルな企画にはあえて狭さを加える
など、面白い企画を作るための再現可能な思考ツールがいくつも紹介されており、じつに実践的な内容です。
さっそく、気になったポイントをチェックしてみましょう。
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普通は20代でやる恋愛企画を、50代でやることによって新しく見える。これを「器を変える技術」と僕は呼んでいる
ミニコーナーを入れて番組に「保険」を持つことも大事。意外と「保険」で作ったミニコーナーのほうが人気が出て、気づくとそっちが本筋の番組になっていったりすることもある
人がしたことのない経験をしている人は「興味を持たれる」
自分から遠いものこそ、自分にとって必要なもの
制限は企画を磨き上げるための必須要素
「このおにぎりはお米よりも塩にこだわりました」と、あえて主役じゃなくて脇役を前に打ち出すことでモノの見え方が変わる。カレーライスでは福神漬けはあくまでも脇役です。だけど、どうでしょう?「京都の老舗漬物屋がカレーライスに合う福神漬けを本気で考えました」とメニューに書かれてあるカレーライスが出てきたら
オーディション番組と言えば普通はオーディションされる側が主役になる。だけど、あの番組は「¥マネーの虎」というタイトルからわかるように、オーディションする側が主役になっているわけです
期待が乗っかる企画は強い
期待の入り口は複数用意するのが効果的
シンプルすぎる企画でも、狭いものを掛け算すると、そこにオリジナリティーが見える
タイトルは「ネガティブ×ポジティブ」が基本
略したくなるフレーズを見つけよう
人に言いたくないこと、聞かれたくないことには、大きなヒントがある
旅行とは「行って楽しんで、人に話したところまでが旅行」
いいプロデューサーとダメなプロデューサーの違いは、僕ら作家が出てほしいゲスト案を出した時に、「一回バカになって聞いてみようか?」と言えるか言えないかだと思う。最初から「無理だろ」と言ってしまう人は永遠にヒットが出せないと思う
「なんで今までなかったんだろう?」ってものが一番ヒットする
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紹介されている手法そのものはベーシックなものが多いのですが、著者の過去の作品を例に具体的に論じているため、じつに勉強になりました。
後半に書かれている、「いいプロデューサーとダメなプロデューサーの違い」も、本当にその通りだと思います。
ぜひ読んでみてください。
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『新企画』鈴木おさむ・著 幻冬舎
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344029097
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◆目次◆
第1章 一流の企画者になるには
「無理」にワクワクできれば企画者になれる
企画者としてのメンタリティーと身に付けておくべき基礎テクニック
第2章 「ヒット企画」と「普通の企画」の違い
企画は熱を放ったとき初めてヒットする
受け手が熱狂し興奮するための手法
第3章 天才型でなくてもアイデアマンになる方法
新しいアイデアは他人と同じインプットからは生まれない
インプットは質と量どちらも大事。そして質は意外なところに落ちている
第4章 大ヒット企画を生むための逆転思考
「ひっかかり」「マイナスの感情」をうまくコントロール出来たとき、
大ヒット企画は誕生する
第5章 アイデアよりも大切な「実現力」の伸ばし方
アイデアは企画化し、実現して初めて価値を生む
そのためには「バカ」と「根性」が必要
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