【ファイナンス基本用語を学ぶ】
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先日ご紹介した『一生モノのファイナンス入門』に続いて、ファイナンス本のご紹介です。
※参考:『一生モノのファイナンス入門』
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大前研一さんが、これからのビジネスパーソンの3種の神器はIT、英語、ファイナンスだとおっしゃっていたそうですが、挑む人が少ない分、一番競争が激しくないのがファイナンスだと思います。
ファイナンスのプロにならずとも、ファイナンスがわかる営業、ファイナンスがわかるマーケター、ファイナンスがわかる人事、ファイナンスがわかる税理士になるだけでも、違いが出てくると思います。
本日ご紹介する一冊は、元日本興業銀行で、現在ビジネス・ブレークスルー大学の教授を務める平野敦士カールさんが、ファイナンスの基礎用語を徹底解説した一冊。
シンプルな解説で、今話題の「フィンテック」はじめ、M&A、企業価値評価、金融工学関連の基礎知識が学べてしまう、じつに手軽な一冊です。
とはいえ、解説は本格的で、脚注の解説や計算式まで読み込めば、かなり理解が深まるはず。
・黒字倒産
・時価総額
・DCF法
・オプション
・ブラック・ショールズ・モデル
・VaR(バリュー・アット・リスク)
・リアル・オプション
・フットボールチャート
どれか一つでも知らないのなら、しっかり読み込んで用語の意味だけでも押さえておくと良いでしょう。
さっそく、気になったポイントをチェックしてみます。
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世界の億万長者はほぼ例外なく
「株式などの金融資産で成功」
「不動産投資で成功」
「起業家として会社で成功」のいずれか
今後銀行によるフィンテック・スタートアップの買収などが急増するでしょう
NOPATとは Net Operating Profit After Tax(税引後営業利益)のことです。またEBIT(Earnings Before Interest and Taxes)とは経常利益+支払利息-受取利息のことです。財務活動のみを経常利益に加減しています。EBITDA(Earnings Before nterest,Taxes,Depreciation
and Amortization、イービットダーと呼ばれます)は、金利(interest)、税(taxes)、有形固定資産の減価償却費(depreciation)、無形固定資産の減価償却費(amortization)を引く前の利益(Earnings)です
日本企業のROEの平均は約8%と言われています。業種にもよりますが、日本では10%を超えていれば高水準と言えるでしょう
◆事業の値段を算定する3つの方式
1.純資産方式・時価純資産方式
2.類似会社比較方式・類似取引比較方式
3.DCF法
もし理論的な株式価値が市場の株価を下回っていればそれは割安な株価、つまり正しく評価されていないため、投資家にとっては狙うべき株となる一方、企業としてはIRなどを行うことで株価を上昇させる余地があることになります
β(ベータ)とは市場全体の動きに対する個別株式の動きを表す係数のことで企業ごとのリスクを表します。すなわちベータ値とは、株式市場全体と個別株式の感応度のことです。たとえばベータ値が1.4ならば、市場全体が10%上昇すれば株式は14%上昇し、市場が20%下落すれば28%下落することを意味します。ブルームバーグや証券会社などの金融機関が提供しています
買収などの株価の算定は、通常複数の方式を組み合わせて行います。複数の方式による株価算定の幅の比較表をフットボールチャートと言い、重なり合う範囲内での株価が妥当と考えられます
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まったく会計の基礎知識がない方が読んだ場合、ちょっと厳しいかもしれませんが、用語の意味だけならこれでバッチリです。
難しいブラック・ショールズ・モデルに関しても、実務上で計算するだけなら表計算ソフトでできるそうで、本書にはそのやり方も載っています。
いつまでもファイナンスがわからない、では10年後まで生き残れるかどうか微妙です。
ぜひこの機会に、ファイナンスを学んでおきましょう。
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『カール教授のビジネス集中講義 金融・ファイナンス』
平野敦士カール・著 朝日新聞出版
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◆目次◆
第1章 ファイナンスの最新潮流
第2章 財務諸表と分析指標
第3章 企業価値評価
第4章 金融工学
第5章 M&A
第6章 金融・ファイナンスの基本用語
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