2016年4月24日

『アメリカ超一流大学完全入試マニュアル』 プリア・チャタジー・著 vol.4296

【米有名大学に受かるには?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062199297

決められた道を行くなら、通行許可証が必要だ。それも強力なのが。自分で道を作るなら、そんなものはいらない。

これが、土井の学歴に対するスタンスです。

起業家に学歴はいらないけれど、分野によっては学歴がモノを言います。

もし、みなさんもしくはみなさんのお子さんがそんな立場にあるのなら、やはりしっかり学歴は取っておいた方がいい。

そこでご紹介したいのが、『アメリカ超一流大学完全入試マニュアル』です。

著者のプリア・チャタジーさんは、ハーバード大学ロンドン教育委員会のメンバーで、自身はハーバード大学で学士号、ニューヨーク大学でMBAを取得した人物。

25年以上にわたりハーバードの卒業生面接官を務めているらしく、2人の娘もハーバード大学に入ったそうです。

現在は、ムンバイ、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドンでアメリカやイギリスの最難関大学を目指す志願者のコンサルティングを受けているらしく、本書には、その知見が生かされています。

超一流大学が「欲しがる学生」とは、「合格に有利な人種」はあるのか、「合格に有利な出身地」はあるのか、「レガシー(卒業生の子女)」の優位性はどうなのか、ぶっちゃけカネで解決できる部分はあるのかなど、裏側の部分までしっかり書かれています。

さっそく、気になる内容をチェックしてみましょう。

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アメリカではあまり知られていない剣道、弓道、相撲といった珍しいスポーツで目立つ存在になれば、特別なチャンスが生まれてくる

受験者の少ない地域の出身なら、合格に有利

一流大学では、レガシーであることで“潜在的”に優位に立つことができます

スーパーコンボとは、天才的な学力、素晴らしいスポーツの能力、レガシーなど三つ以上の「カギ」を獲得している受験生のこと

「つながりレガシー」が効果を発揮する例は、ハーバード大学の「Zリスト」の利用に見て取れるかもしれません──これは大学の入学を一年間待って、その期間に貴重な体験を積んだ後に、入学が保証されるというレガシーのある志願者のことを言います

国際教育研究所によると、留学生の数がもっとも多いのはアジアで、中国、インド、韓国だけで留学生のゆうに49パーセントを占めています

日本人は「外国出身のアジア人」ですが、幸いなことに数が少ないため有利です。男尊女卑の風潮のある日本の男子学生が、フェミニズムの主張にかかわることで、いわゆる日本人らしさと異なる「反ステレオタイプ」の戦略をとることができます

◆変えることのできる、直接コントロール可能な三つの「カギ」
1.学力と研究分野
2.スポーツ
3.活動

性的多様性を「カギ」として自分らしさを打ち出すこともできる

「早期出願」のカードを切るとは、憧れの大学に対して「この学校に出願することが自分にとっての『最高の選択』です」と意思表明することです。このサインは、「早期出願して合格したら必ず入学する」という縛りがある場合、最大の効果を発揮します

アイビーリーグに出願した二〇一七年クラスの場合、早期出願者の合格率は21パーセントでしたが、通常出願者の合格率は7.5パーセントでした

エッセイは、賢くなり、成熟した「あなた」を示すことで、前向きに締めくくりましょう。学んだ教訓と個人的成長を反映した説得力のある結論にしてください

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気になったのは、翻訳があまりにずさんなこと。どういう事情でこうなったのかは知りませんが、かなり読みにくいと思います。

あまり気になる人は、書店で立ち読みをして、洋書の購入を検討した方が良いかもしれません。

いずれにしろ、内容は興味深く、アメリカの有名大学に進学を考えている人は、要チェックの内容です。

ぜひ読んでみてください。

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『アメリカ超一流大学完全入試マニュアル』プリア・チャタジー・著 講談社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062199297

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◆目次◆

イントロダクション
日本の読者へのアドバイス
Chapter1 超一流大学が「欲しがる学生」
Chapter2 「合格に有利な人種」はあるのか
Chapter3 「合格に有利な出身地」はあるのか
Chapter4 「レガシー(卒業生の子女)」の優位性
Chapter5 国籍──留学生と外国人学生のリアル
Chapter6 「家庭の所得水準」の実情
Chapter7 変えられない「五つの要素」
Chapter8 超一流大学に入る「八つのカギ」
Chapter9 学力という「カギ」を磨く
Chapter10 スポーツ選手こそ戦略が必要
Chapter11 課外活動で才能をアピール
Chapter12 自分の「カギ」を最大化する
Chapter13 「いい大学」より「合う大学」を探す
Chapter14 パーフェクトな出願書をつくる
Chapter15 最高のエッセイを書く
Chapter16 面接に勝つ知られたくない秘訣
おわりに おめでとう!合格です!

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