【男も読むべし。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478068623
昔、自著を出した時、アマゾンのカスタマーレビューで若さゆえの荒削りさを指摘され、人生経験を積めばいつか良い本を書くでしょう、といったコメントをいただいた。
とても悔しかったけれど、今は本当にその通りだったと思い、感謝すらしています。
著者には二種類あると考えています。面白くなっていく著者と、そうでない著者です。
本日ご紹介する一冊は、成功や挫折を経て、ますます深みを増してきた著者、経沢香保子さんによる注目の新刊です。
『DRESS』およびWebマガジン『Project DRESS』に連載されていたものを大幅加筆修正したもので、男性が読んでも読み応えのある人生論、起業論に仕上がっています。
ご存じない方のために一応紹介しておくと、経沢さんは最年少女性上場社長として一躍マスコミの寵児となり、その後会社を引退、現在はオンラインベビーシッターサービスで再起を果たしている、注目の女性起業家です。
最愛の子どもを病気でなくし、二度の離婚、3000万円を失う詐欺事件、自らの会社を苦渋の決断で辞めるなど、さまざまな困難に直面し、乗り越えてきたエピソードが紹介されており、ここまで明らかにするのかと正直驚きました。
そんな著者の言葉が綴られた本だけに、読み応えはバッチリです。
さっそく、その珠玉の言葉をチェックして行きましょう。
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悔しさは、私にとって上質な燃料。理不尽なことがあっても、がんばり続けていたら、いつかオセロがひっくり返るように、向かい風が追い風になるのだ
確かに私は第一子の妊娠を機に、女性として大きく変わった。介護が必要な子どもを持ち、今まで交わらなかった世界を多少知った。なんでも努力すれば叶えられるという傲慢さから、人生にはどうにもならないこともあるのだと知った。他人の痛みも前よりわかるようになった。そして、それは経営者としての生き方や視野の広がりにもつながった。自分の子どもが大きくなったときの社会に想いをはせるようになった
時代は変わった。昭和は終わった。今は平成だ。忙しければ育児を外注しよう、昔の育児スタイルに固執するのをやめよう
もう、他人の目を気にするのはやめよう
他人はあなたの一度きりの人生に責任なんて取らない
自分と同じ夢を先に実現してきた先輩は、自身も試行錯誤しながら道を切り開いてきた経験があるから、相談者の思いを否定するよりも「じゃあ、◯◯をしてみたら?」「次は◯◯さんに会ってみたら?」と視界を広げて、ヒントをくれるのだ
人生を変えたかったら、周囲が驚くくらいの大きな夢を持つべきなのだ。それに向かってわき目もふらず行動した者だけが人生を変えることができるのだ。夢がなければ、なんでもいいから一番を目指そう
事業は、「うまくやろう」ではなく「正しくやろう」。「なにか創ろう」ではなく「最高のものを創ろう」。「成功したい」ではなく「お客さまを満足させたい」であるべきだ
手放すかどうか迷っているものはいったん手放した方がいい
引っ越しは卒業のひとつ。住む場所が変わると、人生も変わる
成長し続ける人のもとには、数年に一度「人間関係の断捨離期」がやってくる気がする
悪口を完全卒業したら、あなたはもっと人間関係上級者になれる
女性の先輩がこう言っていた。美しく見えるのは簡単だと。「髪のツヤ」「肌のツヤ」「だらしなくない体型」、その3つをきちんとしておけばいいのだと
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女性に向けて書かれた本とはいえ、中身は上質な人生論、起業論で、読んでいて元気をもらいました。
キャリアや結婚に悩んでいる女性にとっては、さらにインパクトある内容だと思います。
ぜひ、読んでみてください。
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『すべての女は、自由である。』経沢香保子・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478068623
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◆目次◆
chapter1 自分らしい人生の創り方
chapter2 自分の心と徹底的に向き合う
chapter3 心地良い人間関係を築く方法
chapter4 自分だけの美しさをつくる
chapter5 自分らしいパートナーシップの作り方
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