【いま最もおいしいキャリアとは?】
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サラリーマンが生涯職を失うリスクがなくて、高給取り、しかもあわよくばストックオプションで大儲けできるポジションはないだろうか?
そう思っていた時にふと浮かんだのが、CFOというポジションでした。
以前、カリスマファンドマネジャー藤野英人さんが書いた『日本株は、バブルではない』を読んだ時、こんな記述があったからです。
<伊藤レポートでは、日本にプロフェッショナルなCFOが不足しているという問題点と、CFOの育成の重要性が指摘されています>
<今後は上場企業ではCFOを中心に資本効率を考えながら貸借対照表上での改革が進んでいくでしょう>
※参考:『日本株は、バブルではない』
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需要が増えていて、供給が少ない。しかも供給はすぐに増やせない。こうした状況では、価格(=年収)は上がるしかありません。
しかも、土井の周りを見渡す限り、実際にCFOになってストックオプションで億単位のお金を手に入れた人は、普通にいるのです。
では、どうしたらこんなおいしい仕事に就けるのか。
そのために学ぶべきなのが、「ファイナンス」です。
本日ご紹介する一冊は、もともと文学部出身だったにもかかわらず独学でファイナンスを学び、投資信託評価機関モーニングスターの代表にまで上り詰めた朝倉智也さんが、やさしくファイナンスの基礎をまとめた一冊。
ファイナンスの本質、キャッシュフローの動きで見た会社の8つのタイプ、企業の比較分析、買収価値の算出方法まで、これまでわからなかった内容がスッキリ頭に入ってくる内容です。
さっそく、ポイントをチェックして行きましょう。
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ファイナンス=企業の価値を最大化するにはどうすればいいかを論理的に考えるためのツール
ファイナンスの時間軸は「未来」
企業にとって重要なのは、「今後いかにして成長するか」です。未来を語れる人材、すなわちファイナンスが分かっている人こそが、会社から必要とされ、出世し、より高いポジションに就くというのは、ごく当たり前のこと
ごく分かりやすくいえば、ファイナンスとは、
「どこからお金を調達して」
「調達したお金をどのプロジェクトに投資して」
「その投資に対してどう収益をあげて」
「収益をどのように配分するか」
ということを、「企業価値全体の向上」を目的として考え、実行すること
◆ファイナンスがわかっている人とわかっていない人
×「この製品の開発には10億円の投資が必要ですが、3年で回収可能です」
◯「このプロジェクトの現在価値は30億円なので、10億円を投資する価値はある」
「資金をどのように調達してどのプロジェクトに投資するのが最適か」の判断に強い影響力を持つのは、ファイナンスの専門知識を有するCFO
IPO(株式公開)を目指すベンチャー企業では、必ず「ファイナンスが分かる人材」が必要になる
◆キャッシュフローの動きで会社は8つのタイプに分かれる
1.(営)プラス・(投)マイナス・(財)マイナス→健全型
2.(営)プラス・(投)マイナス・(財)プラス→積極型
3.(営)プラス・(投)プラス・(財)プラス→安定型
4.(営)プラス・(投)プラス・(財)マイナス→改善型
5.(営)マイナス・(投)マイナス・(財)プラス→勝負型
6.(営)マイナス・(投)プラス・(財)マイナス→リストラ型
7.(営)マイナス・(投)マイナス・(財)マイナス→大幅見直し型
企業としてはまず収益性や効率性を高めてROAを改善し、結果としてROEも高めることを目指すべき
NPV(Net Present Value)とは、「将来のキャッシュフローの現在価値」から「初期投資額」を差し引いたもののこと
投資案件が複数あるときはNPVが大きい物を選ぶ
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実際に著者が行った買収案件(株式新聞社)の説明もあり、どうやって企業価値を算定するか、よくわかりました。
これ一冊で、ビジネスパーソンが知っておくべきファイナンスの基礎知識は、バッチリ押さえられます。
とても読みやすい本なので、ぜひチャレンジしてみてください。
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『一生モノのファイナンス入門』朝倉智也・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
はじめに ファイナンスの知識がないと生き残っていけないという危機感
第1章 ファイナンスの知識があなたの武器になる
第2章 ファイナンスを理解するために必要な会計の基本
第3章 あなたの市場価値を高めるファイナンスの基礎知識
第4章 ファイナンスがわかればプライベートでもこれだけ差がつく!
おわりに 資本には「人的資本」と「金融資産」の2つがある
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