【これは「買い」です】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763135112
…………もうダメだ。
今日はカフェで読書をしたのですが、本気で後悔しました。
世の中には、人前で読んでいい本と悪い本があります。今日読んだのは、明らかに後者でした。
オシャレに着飾った男女が談笑する千駄ヶ谷のロン・ハーマンカフェで、土井だけが本を読んでボロボロ泣いていました。
本日ご紹介する一冊は、そんな土井を泣かせた自己啓発小説、『臆病な僕でも勇者になれた七つの教え』です。
著者は、『女帝』『カラマーゾフの兄弟』『ストロベリーナイト』『佐賀のがばいばあちゃん』『特命係長 只野仁』などの人気テレビドラマのシナリオを手掛けた脚本家、旺季志ずかさん。
本書が初めての著作ということですが、ものすごい筆力に圧倒されました。
青い髪に生まれ、父親に「バケモノ」と呼ばれ、学校でもイジメにあってしまう小学校6年生の少年キラが、聖櫃(アーク)が隠されているという森に冒険に出て、「七つの石(ストーン)」を集め始める。
恐怖、寂しさ、怒り、嫉妬…。人間を苦しめる感情にどう向き合えばいいか、どうすれば人は勇者になれるのか、少年の成長物語を通じて教えられる、感動の自己啓発小説です。
なぜか徳島弁の森の案内役、「老師(ラオシー)」の言葉を通じて人生訓が説かれるのですが、この教えがまた秀逸です。
「夢は見るためにあるんちゃう、夢は生きるもんじぇ」
「臆病なまま進め、失敗しても勇気に変わる」
「そのままの自分にはなまるをつけるとき。どんな自分をも大丈夫と赦すとき。自分の最大の味方であるとき。一歩前に踏み出す勇気が湧いてくる。」
ストーリーのテイストは、『夢をかなえるゾウ』をよりファンタジックにした感じと言ったら伝わるでしょうか。じつにワクワクする、「買い」推奨の一冊です。
感動ストーリーの中から、人生訓だけを抜き出してみましょう。
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「わかいし(若者)よ、夢は見るためにあるんちゃう、夢は生きるもんじぇ」
「最初の一歩がいちばんこわいけん。ほれは見えない橋に踏み出すような勇気がいる。ほなけんど、踏みしめた足元に橋がかかる。あとから来る者のために橋をかける。ほれが勇者の使命じぇ」
「勇者は冒険を怖れない」
「勇者は、人の助けを遠慮なく受けとる」(中略)
キラの心はあたたかかった。人の助けを受けることは、心をあたたかくするのだな、と思った
「ライバルがいたほうがひとりじゃ昇れない高みに行けるのよ」
「嫉妬はな、その相手が受け取ってるものを、自分も手に入れられるという合図じょ。嫉妬が強烈であればあるほど、次は同じことが自分に起こるのを許すときやけん」
「みーんな、ほかの人のことばっかり気にしとる。ほんなことしとったら感性が閉じていくんじょ。自分の好きもわからんようになってしまう。人はええんよ、どうでも。自分が何を感じとるんかたいせつにせんと」
「わかいし(若者)よ、臆病なまま進め、失敗しても勇気に変わる」
ものごとは行動を起こす前がいちばん怖いに違いない。試されているのかもしれない。死ぬかもしれないと思うほどの恐怖を感じさせて、おまえは本当にこのことに挑戦する意思があるのかというお試し──。
「わかいしよ、夜明け前がいちばん暗い。宝物は手にするときがいちばん怖い──」
どうして、MINAMOTOは『分離のゲーム』を始めたのか。『ひとつ』はバラバラに分かれて、それぞれの身体に入った。それは競うためでも、違いを見つけ比較するためでもない。愛を伝えるためだ──。
そのままの自分にはなまるをつけるとき。どんな自分をも大丈夫と赦すとき。自分の最大の味方であるとき。一歩前に踏み出す勇気が湧いてくる。
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少年の成長物語ではありますが、人間がいつまでも勇気を持てない子どもである以上、本書はすべての人に勇気を与えてくれます。
土井の愛読書『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』に、「もっと大きくなれるのに、なんと小さな俗物(ポテト)であることよ」という父から息子へのエールがありますが、本書は、母から息子たちへの愛情あふれる手紙のような一冊です。
考えるばかりで行動する勇気を持てない現代の日本人に、生きる意味、挑戦する価値、勇気の大切さを教えてくれる、素晴らしい自己啓発小説でした。
本気で泣けて、読み終わった後には、ものすごいエネルギーが湧いてきます。
ぜひ読んでみてください。
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『臆病な僕でも勇者になれた七つの教え』旺季志ずか・著 サンマーク出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763135112
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◆目次◆
はじまり
第一の石「赤」
第二の石「オレンジ」
第三の石「黄」
第四の石「緑」
第五の石「青」
第六の石「紺」
第七の石「紫」
老師(ラオシー)の教え
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