2015年12月19日

『脳のコンディションを良くする88の挑戦』 内田伸哉・著 vol.4169

【自分を変えるちょっとした行動】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844374486

以前、日産のBe-1でヒットを出したコンセプターの坂井直樹さんにインタビューをしたことがあります。

土井は愚かにも(じつはこれが戦略でもあるのですが)、こんな挑発的な質問をしたのです。(デザイン思考が叫ばれる10年以上前です)

「坂井さん、本当に消費者はデザインで購買を決めていますか?」

これに対する坂井さんの答えは、以下のようなものでした。

「何を言っているんですか、土井さん。クルマなんてシャーシから下はみんな一緒ですよ。みんな上に載っているものの違いで買っているじゃないですか!」

もちろん、「上に載っているもの」というのは、コンセプトやブランド、デザインのこと。

みなさんご存じの通り、いまはこの「上に載っているもの」で差がつく時代です。

にもかかわらず、ビジネスパーソンに教育していると、このコンセプト、ブランド、デザインを創る力がじつに弱い。

土井が主宰している『10年愛される「ベストセラー作家」養成コース』でも、アイデア発想のワークがあるのですが、ほとんどの方は、ごくありふれた発想しかできないのです。

その原因は、おそらく常日頃から「ズラす」「ハズす」行動をしていないから。

クリエイティブになりたければ、日常に変化を取り入れ、アイデア体質になることが必須なのです。

そこで参考になるのが、電通を経て現在ヤフー株式会社クリエイティブ推進部部長を務める内田伸哉氏の著書。

まさにクリエイティブになるための行動の指針、提案を示したもので、計88のアイデアが載っています。

どんなものがあるのか、さっそく見てみましょう。

———————————————–

800文字で小説を執筆する

頭に一番刺激となるのが「恥ずかしい」という感情を乗り越える行為

「自分の脳に選ばせない」体験が非常に重要

直接的に言わない言葉を考える

最も避けていた物に挑戦する

少し遠い時間軸に焦点をあてて頭を回すことは、脳が五感では感じ取れない要素に関して深く考える、いい機会となります

13文字の日記を30日間続ける

思い切って会社を辞めてみる

もしあなたが「シャンプーを開発する」職業についていたら、目の前に入ってきたものをすべてシャンプーに絡めて考えてみましょう。スタバに行ったら「珈琲シャンプーはどうだろう」とか、イケアに行ったら「シャンプー専用の家具が作れないだろうか」とか

海老名サービスエリアは、全国でも利用者数がトップクラスで、「田舎」の人も「都会」の人も、老若男女すべてがあつまっています。そこで、「自分の仕事がどれだけそこの人の役に立っているのか」というのを想像してみましょう。他人と自分の接点を想像することがエクササイズにつながります

普段食べない物を食べに行く

1000円で豪遊してみる

2倍仕事を捌く方法を考える

有名な物を避けて1日過ごす

成功者の成功直前を想像する

基本ルールをひとつ無視する

ネットを使わず物を調べる

本屋に行き20冊の目次を読む

一番重要なものを省いてみる

———————————————–

「脳のコンディションを良くする」の根拠はよくわかりませんが、88のアイデアのうち、違和感のあるものから順にやっていけば(笑)、きっとこれまでとは違った発想が浮かんでくるはずです。

商品開発やマーケティング、PRに関わる人はもちろん、クリエイティブになりたい方は、ぜひチェックしてみてください。

———————————————–

『脳のコンディションを良くする88の挑戦』内田伸哉・著 クロスメディア・パブリッシング

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844374486

————————————————-

◆目次◆

Chapter1 脳の想像力を鍛える
Chapter2 脳の未使用部分を使う
Chapter3 脳の仕事力を高める
Chapter4 脳のキャパを増やす
Chapter5 脳の思考力を高める
Chapter6 脳をリラックスさせる
Chapter7 脳の集中力を強化する
Chapter8 脳をやわらかくする

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー