2015年12月27日

『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』藤由達藏・著 vol.4177

【な~るほど】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413039580

茂木健一郎さんが書いた、『「すぐやる脳」のつくり方』や、一連のアドラー心理学本など、2015年は、行動系の本がよく売れました。

※参考:『結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4054062598

それぐらい、情報過多になると、行動するのが難しくなるということなんでしょうね。

だからこその「捨てる」ブーム、「減らす」ブームなのだと思います。

本日ご紹介する一冊は、既にベストセラーとなっており、土井が今年読んだ行動系の本の中で、一番腑に落ちた本です。

いわく、<人の行動力は、モチベーションが支配しているのではありません。行動力は「気分」で決まるのです>。

なるほど、確かに人間は「気分」で、やりたいかやりたくないかを決めているのに、われわれは能動的にそれをコントロールしようとはしていないかもしれません。

以前訪問したスタンフォードで、当時ビジネススクールに在学中だった関谷英里子さんに、「なんでスタンフォードではそんなにたくさんの人が起業するんですか?」と聞いたところ、「この気候のせいで、そんな気分になっちゃうんですよ」とおっしゃっていました。

その後、再訪したサンフランシスコでも(スタンフォードとサンフランシスコはとても近い)、現地の起業家たちが同様のことを口にしていました。

「気分を変える」

本書は、まさにこのテーマに切り込んだ、じつにユニークな本です。

視座を変える、他力を使う、過剰なリスクヘッジをやめる、小さな一歩を大事にする…。

気分を変え、現状の行動や習慣を変える具体的な方法を、本書は提案してくれています。

さっそく、そのエッセンスをチェックしてみましょう。

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人の行動力は、モチベーションが支配しているのではありません。
行動力は「気分」で決まるのです

動けなくなったり、思考停止したりしたとき、「視座」を変えることで簡単に行動力が高まります(中略)「もしも上司の立場だったら、部下であるあなたのことはどう見えているだろう」(中略)あなたの視座をダイナミックに変える。すると、どう動けばいいのか、周りがどう動いてほしいと思っているのかがわかるはずです

行動をしない人というのは、残り時間と仕事を進める時間がわかっていない

行動できない人は、「自分の力」だけで解決しようとする

◆6つの他力
1.ヒト 2.モノ 3.カネ 4.知識・情報
5.スキル・ノウハウ 6.その他

行動できない人は行き過ぎたリスクヘッジをする

◆過剰なリスクヘッジの例
・現在の生活が苦しいのに貯金をしようとしている
・生活費を圧迫するくらい生命保険をかける
・裏切られることを想定して、常に本心を見せない
・いつフラれてもいいように、常に複数の人と付き合う

先延ばし癖のある人は締め切りを決めるだけでなく、取りかかる期限を決めましょう

10秒で行動する人は、小さな一歩を大事にする

どんどん行動をして大成する人というのは、「夢」を大切にしています。どんなことも「夢」からしか始まりません

「譲れない価値観」と「心躍る未来像」が内発的モチベーションの正体

1.体の調子は10点満点中、何点?
2.心の調子は10点満点中、何点?
体と心を分けて点数づけしてみると、現在の気分の正体がわかります「疲れているから体は2点だけれども、心だけを見てみれば、7点。そうか、疲れているだけなんだな」というように、自分の状態を客観的に捉えることができます

人生を変える人は、ゴール設定は当たり前、その後のその後も設定している

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一見、よくある自己啓発やコーチング本の類なんですが、切り口が斬新で、言葉がグサグサささりました。

悩み過ぎて行動できないタイプの方には、バッチリ効く気がします。

ぜひ試してみてください。

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『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』藤由達藏・著 青春出版社

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◆目次◆

第1章 すぐに行動できない人の10の習慣(知る)
第2章 10秒で行動する人の思考法(学ぶ)
第3章 行動する人になる10秒マインドチェンジ(自分を変える)
第4章 結果につながる! 周りを巻き込む10秒チェンジ(周りを変える)
第5章 10秒でゴールに近づく思考と行動のコツ(人生を変える)

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