【会議で評価される人のルール】
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政党2党が、NHKの番組「日曜討論」に出演を求められなかったとしてNHKを批判している、というニュースを目にしました。
もちろん、政治は公的なものですし、NHKも国営放送なので、言っていることはわからないでもないですが、ビジネスの世界なら、「呼んでもらえない」というのは100%本人の責任です。
どんなにマイナーでも必ずメディアに取り上げられる企業がある一方で、どんなに売上高が大きくても、まったく取り上げられない企業もある。
呼ばれるかどうかは大きな違いなわけですから、やはり不満を言うのではなく、「なぜ呼ばれなかったのか」「どうすれば呼ばれるようになるのか」を考えるべきです。
これはビジネスパーソンにおいても同じことで、特にビジネスパーソンの場合、会議に呼ばれるかどうかは深刻な問題。
なぜなら、会議は意思決定の場であり、未来のリーダー育成の場であり、そこにいるかどうかは、あなたの将来に関わるからです。
そこで読んでおきたいのが、本日ご紹介する『会議に呼ばれる人はずされる人』。
年間2000件以上の会議に出席するという、コンサルタント・放送作家の野呂エイシロウさんが、会議に呼ばれる人になる方法、会議で評価される人になる方法を説いた、注目の一冊です。
会議をバレーボールに例え、<「打ちやすいトス」を上げよう><スパイクを打つ役割は偉い人に>などとアドバイスをしており、会社のなかでの処世術をバッチリ押さえています。
では、さっそく気になる中身をチェックして行きましょう。
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あなたはまだ偉い人ではないのでしょうから、会議の準備はしっかりやりましょう。資料作成を引き受けるだけでなく、当日は会議室に一番先に入り、不備がないかチェックしておきましょう。室温は暑くもなく寒くもなく快適に調えておきましょう。イスが足りていなければ補充しましょう。テーブルが汚れていたら雑巾で拭き取りましょう。ホワイトボードに書き残しがあれば、きれいに消しておきましょう。ホワイトボードの大きさやペンの数が適切かどうかも考え、問題があれば手配しておきましょう。案外、見落としがちなのが、プロジェクターやケーブルなどの「電気系」です
会議に限らず、自分より偉い人に対して、その人以上に大きな声で話してはいけません。挨拶の声が大きいのはいいとして、会話の声の大きさはその場を支配していることになるからです
偉い人の真正面は避ける
人の意見にまず乗っかる
実は全く違う意見であっても、「前の人のおかげで出てきた発想」だということをアピールしたほうがいい
「文字」を書こうとするのは愚の骨頂。書くべきは図です
ホワイトボードを使いたいと思ったら、必ず偉い人に声かけしましょう。「立ち上がっていいですか」「ホワイトボードを使っていいでしょうか」この一言なしに書き始めたりしたら、ナルシストの「鼻持ちならないヤツ」だと思われます。また、上司が何かを書き足そうとしたら、そのときはペンを渡して自分は引っ込みましょう。結論を書くのは偉い人の仕事。あなたはきっかけづくりができれば十分です
パワポ資料は時代遅れ
ほかの人の話に「そもそも」「つまり」「要するに」といった言葉をかぶせてはいけません(中略)こうした「まとめ言葉」は、スパイクを打つ決裁者だけが用いていいのであって、下っ端が使うと失礼千万です
会議中、スマホが気になるとしたら、よほど大事な電話がかかってくることが考えられるからでしょう。そういうときは、偉い人に前もって断っておきましょう。「すみませんが、会議中に◯◯社から電話が入るかもしれません。急ぎの受注の話ですので中座して出てもいいでしょうか」こう言われたら、誰だって「もちろん、出ろよ」と気持ちよく許可するはずです。このとき、避けなくてはならないのは「大事な電話がかかってくるので」といった表現です
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目上の人や同席者への配慮、評価されるためのコツがシンプルに書かれていて、とくに若手には使える内容だと思います。
著者同様の細やかな配慮がマスターできれば、社内で評価されるのは時間の問題でしょう。
以前ご紹介した、曽根原容子さんの『37歳からの仕事と恋愛の教科書』と併せて読めば、社内政治力が鍛えられること、間違いなしです。
※参考:『37歳からの仕事と恋愛の教科書』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4838727879
ぜひ読んでみてください。
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『会議に呼ばれる人はずされる人』野呂エイシロウ・著 日経BP社
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◆目次◆
序章 会議はバレーボールである
第1章 準備編
第2章 シミュレーション編
第3章 戦略編
第4章 私が見てきた「ダメな人」
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