【売れる言葉のオンパレード】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041027527
たった1行のコピーが、世の中のトレンドを一変させることがある。
出版・マーケティングの仕事を通じて、数多くのそんな奇跡を見てきました。
『思考の整理学』を100万部に導いた、さわや書店松本さんのコピー、<“もっと若い時に読んでいれば…” そう思わずにはいられませんでした>有隣堂のPOP名人、梅原潤一さんのコピー<「最悪」最高!>など、出版業界だけをとっても、名コピーがたくさん出てきます。
本日ご紹介するのは、「バカ売れ」をもたらした名コピーの数々を、コピーライターの川上徹也さんが紹介・解説した一冊。
ベストセラーとなった『物を売るバカ』の続編にあたる一冊で、今回は1行で売ったコピーと周辺エピソードをたくさん集めています。
※参考:『物を売るバカ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041015677
オイシックスの創業初期のヒット商品「ピーチかぶ」や、木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」、今でも行列を作っている「近代マグロ」など、大ブレイクした商品名の事例もたくさん登場し、ビジネスのヒントが満載の一冊です。
冬に凍ってしまう水槽を逆手に取って、“世界初! 凍る水槽”の1行で集客した「北の大地の水族館」、「茅乃舎だし」で有名な久原本家の“味は料理店並み。手間はインスタント並み。”、かつてカッパ・ブックスの広告で使われた“パンのように売れる。”。
歴史に残る名コピーも掲載されており、読み物としても楽しく読める内容です。
さっそく、エッセンスを見て行きましょう。
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落ちないリンゴ
実際それらのリンゴは風速50キロメートルの強風にたえて枝から落ちなかったリンゴです。落ちないことを喜ぶのは誰だろう? そう、受験生です
「タラのたまご(cod roe)」
→「博多スパイシーキャビア(HAKATA Spicy caviar)」
◆言葉を強くする2つの方法
1.常套句を避ける
2.言葉の組み合わせを考える
シンプルだけど大切な、キャッチコピーに関するたった1つの大原則をお伝えします。それは、受け手に「自分と関係がある」と思ってもらうということです
◆自分ごとにしてもらうための5W(What to say)
・ニュースを知らせる
・得することを提示する
・欲望を刺激する
・恐怖と不安でやさしく脅す
・信用を売りにつなげる
◆立ち止まってもらうための10H(How to say)
・ターゲットを限定する
・問いかける
・圧縮して言い切る
・対比&本歌取り
・誇張をエンタメ化
・重要な情報を隠す
・数字やランキングを使う
・比喩でひきつける
・常識の逆を言う
・本気でお願いする
ハインツのケチャップは、おいしさが濃いからビンからなかなか出てこない。
ダイソン。吸引力の変わらない、ただ一つの掃除機。
“迷い”の40代に朗報!「1枚でキマる」魔法の服
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実際には、言葉のトレンドは日々移り変わっており、本書のコピー事例をそのまま使って売れるわけではありませんが、考え方、切り口を学ぶのには最適の一冊です。
せひ本書を読んで、伝説の1行を考案してください。
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『1行バカ売れ』川上徹也・著 KADOKAWA
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◆目次◆
はじめに
序章 バカ売れ1行のための大前提──「自分に関係ある」と思ってもらう
第一章 なぜ人は新しい情報が好きなのか?──ニュースを知らせる
第二章 あの掃除機が売っているモノ──得することを提示する
第三章 いくつになってもモテたいのは、なぜ?──欲望を刺激する
第四章 悩みやコンプレックスの経済効果──恐怖と不安でやさしく脅す
第五章 なぜデメリットを言われると買いたくなるのか?──信用を売りにつなげる
第六章 思わず反応してしまうキャッチコピー10の型
おわりに
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