【記憶に残る読書の技術とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763134507
中学生の時、たくさん勉強しているのになかなか成績の上がらないクラスメートがいました。
おそらく彼女は土井の3倍は勉強していたのですが、いかんせん知識の定着率が低い。
勝手にライバル視をして「負けないぞ」といって挑んでくるのですが、おかげさまで3年間、負けたことはありませんでした。(田舎の偏差値35の学校だったので、学年ではトップでした)
経験や判断が問われるものの場合、多少荒くても数をこなした人が有利、というものはあると思うのですが、記憶の有無を問われる日本式の試験の場合、やった数よりも知識が定着しているかどうかがカギとなります。
そういえば余談ですが、先日、杉田敏さんと外国人記者クラブで食事した時、「昔から一度覚えたら忘れないんですよね」とおっしゃっていました。
数をこなし、かつ忘れない杉田さんのような方には勝てませんが、凡人でも、忘れない努力をすれば、知識の定着率を飛躍的に高めることができ、成績を上げることはできるのです。(土井は物覚えが悪かったので、いろいろと工夫しました)
本日ご紹介する一冊『読んだら忘れない読書術』は、まさにこの「知識の定着率」を高めようというアプローチの本。
精神科医で作家の樺沢紫苑さんが、脳科学的な見地から、忘れない読書術を提案しています。
さっそく、ポイントを見て行きましょう。
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月に7冊読むだけで、あなたは読書量において日本人の上位4%に入ることができる
対処法、解決法を調べて「何とかなる」(コントロール可能)とわかっただけで、状況は全く改善していなくても、ストレスの大部分はなくなる
6分間の読書でストレスが3分の2以上軽減する
1週間に3回アウトプットすると記憶される
◆読書に関連して著者が行っているアウトプット
1.本を読みながら、メモをとる、マーカーでラインを引く
2.本の内容を人に話す。本を人に勧める
3.本の感想から気づき、名言をFacebookやTwitterでシェアする
4.Facebookやメルマガに書評、レビューを書く
電車でスマホをさわるのは最大の時間の無駄である
たくさん本を読める人は、時間管理が上手な人
記憶に残し成長を最大化するためには、汚く読むことが不可欠
「マーカーでラインを引く」「書き込みをする」ことで、脳の複数の領域を使うことになり、より脳が活性化し、記憶に残りやすくなる
15分で本を読むと、「初頭努力」で5分、「終末努力」で5分、合計10分の「記憶力の高い状態での読書」が可能になります
「おもしろそう」と思ったら一気に読みなさい
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経験からも、有益な読書の方法論だと思いますが、肝心のコンセプトである「忘れない」という部分の記述は、正直、従来言われていることをまとめたもの。
目新しさには欠けますが、読書の心構えとしては興味深く読めました。
ぜひチェックしてみてください。
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『読んだら忘れない読書術』樺沢紫苑・著 サンマーク出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763134507
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◆目次◆
第1章 なぜ、読書は必要なのか? 読書によって得られる8つのこと
第2章 「読んだら忘れない」精神科医の読書術 3つの基本
第3章 「読んだら忘れない」精神科医の読書術 2つのキーワード
第4章 「読んだら忘れない」精神科医の読書術 超実践編
第5章 「読んだら忘れない」精神科医の本の選択術
第6章 早く、安く、たくさん読める究極の電子書籍読書術
第7章 「読んだら忘れない」精神科医の本の買い方
第8章 精神科医がお勧めする珠玉の31冊
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