2015年6月10日

『気にしない練習』名取芳彦・著 vol.3977

【気に病む自分にサヨナラする本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/483798309X

小さなことを気に病むと、やがて大きく育ち、心を蝕むようになる。

そうならないためにも、「気にしない」ことが大切です。

ただ、人間の気持ちというのは厄介なもので、「気にしない」と思うと、かえって気にしてしまうもの。

そこでご紹介したいのが、本日の一冊『気にしない練習』です。

密蔵院住職で、ベストセラーも持つ著者が、不安・怒り・煩悩を“放念”するヒントをまとめたもので、見開き2ページで、ラクに生きるための考え方が示されています。

<仏教は「いい人」を目指すための教えではなく、心がおだやかになるための教えなのです>

とあるように、本書が目指すところも、「心がおだやかになる」こと。

「仕事のしすぎで最近ちょっとすさんじゃってる」という方に、ぜひおすすめしたい内容です。

さっそく、中身をチェックしてみましょう。

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心おだやかな日々が送れない人のために、仏教には十善戒があります(中略)内容は“遠ざかったほうがいい悪いことの十カ条”。むやみな殺生、時間を含めた盗み、男女のよこしまな関係、嘘、きれいごと、乱暴な言葉づかい、人の悪口、物惜しみ、怒り、誤った見方の十種です

人生は、「いい加減」について教えてくれる先生

同じ環境にいる人を悪く言えば、自分の立場が苦しくなります

仲間といれば楽しみは増え、悲しみは半減します

人生に“勝ち負け”はない

「私をわかってほしい」が、心の器を小さくする

人に好かれる一番の近道は、まず自分がみんなを好きになってしま
うこと

裏切りなんて“当たり前”のようにある

つながりは、細い繊維のごとき縁が縒り合ったようなもの。ほつれもするし、切れもする、心細いことこの上ありません。この糸をより太く、丈夫にして切れないようにするには、常に縁を加え続ける必要があります。何もしなければ、時の経過とともに糸は劣化していきます

年を取ることは、許せることが増えること

後悔の数だけ正直者に近づいていく

どんな不幸を吸っても、吐く息は感謝でありますように

あなたが人からどう思われるかではなく、あなたが人をどう思うかのほうが、ずっと大切

うらやましい才能を持っている人にアドバイスを受けること

絆は注意しないとあなたをしばるのです。寂しさを埋めるために、必要以上に絆を求めて人とつながりすぎると、心の自由がなくなっていきます。つながらなくても生きていける、しなやかで芯のある心をあなたは持っていますか

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心を蝕み、人間関係を悪化させる悪い考え方を戒め、より前向きな心に変えてくれる、ありがたい言葉が並んでいます。

文庫サイズで、移動中に気軽に読めますので、心を軽やかにしたい方は、ぜひ買って読んでみてください。

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『気にしない練習』名取芳彦・著 三笠書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/483798309X

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◆目次◆

1章 もっと「鈍感力」を磨く
2章 それは、あなたの「考えすぎ」
3章 うつうつした時は、こう考える
4章 比べない、責めない、引きずらない
5章 人生をシンプルに変えるヒント
6章 「今」「ここ」を大事に生きる

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