【元全日本女子バレー、竹下のリーダー論】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569825346
最近は、NYと東京を行ったり来たりして、日本の長所/短所を客観視する機会に恵まれています。
なかでも日本が素晴らしいと思うのは、地味ながら良い仕事をする職人をみんなが見逃さず、しっかり応援するという点。
プロ野球でもサッカーでもバレーボールでも、そんな職人的プレイヤーは、必ずといっていいほど人気がありますよね。
今回、土井が思わず食いついてしまったのは、元・全日本女子バレーボール代表キャプテンで、「世界最小最強」のセッター、竹下佳江さんによる新書『セッター思考』。
現役時代に、何度もその神業的なトス、試合運びを見ては感銘を受けていたので、これは見逃せない一冊。
思わず、当初読む予定だった本を後回しにして読んでしまいました。
本当は竹下さんのいぶし銀の仕事哲学を期待していたので、その点はやや不完全燃焼なのですが、女性チームのマネジメント方法や、リーダーの心構え、「セッター思考」を磨く7つの習慣など、著者の思想の一端を垣間見れて、興味深い内容でした。
さっそくチェックしていきましょう。
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人の話を誠心誠意とことん聞き、相手を知り尽くそうとする「セッター思考」でないと、女性は心を開かない
損をする覚悟がなければ人の上には立てない
どう頑張ればいいのかを具体的に示すのが、これかのリーダーの大切な役割
できない理由をできる理由に変えれば強くなれる
一%の可能性に賭けて一二〇%の力で頑張る
ときには原因を分析するのも責任を追及するのも後回しに
自分が本当に試されるのはエースから黒子に変わるとき
リーダーはみんなに尊敬させようとしてはいけません。尊敬は“させる”ものではなく、自然に“される”ものです
歳が離れていれば、生きてきた時代が違うので、流行ったものが違うのは当たり前。無理して話についていくのではなく、「何、それ?」といまの流行を知らないことを素直にアピールするのです
人を簡単に変えることはできないが、待つことはできる
Weを主語に考えるからこそ、冷静でいられたのだと思います。Iを主語にしていたら、「私は一生懸命やっているのに、みんなはそこまで真剣に考えてくれない」と感情的になっていたかもしれません
相手の悪いところに気づいているのに、そこで何もいわないのは、思いやりではありません。「相手から嫌われたくない」と、自分を守っているだけだと思います
女性と接するときは公平性が大事です。女性は一人だけをほめると、周りは「あの子ばっかり贔屓している」と反発します
◆「セッター思考」を磨く7つの習慣
1.迷ったら「楽な道」よりも「厳しい道」を選ぶ
2.「できない理由」ではなく「できる方法」を考える
3.「仲間を信じる」と決めた自分を信じる
4.「試合前」というよりも「日々」を大事にする
5.いまからでも一番になれるものを見つける
6.「成功」も「失敗」も引きずらずに気持ちを切り替える
7.結果に踊らされず「目の前のこと」に真摯に向きあう
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著者のプライベートや仕事上で経験した苦難、感動のエピソードが散りばめられており、楽しく読むことができました。
ぜひチェックしてみてください。
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『セッター思考 人と人をつなぐ技術を磨く』竹下佳江・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569825346
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◆目次◆
第1章 女性チームは「セッター思考」で輝く
第2章 いかにして「セッター思考」を身につけたか
第3章 セッター型リーダーに求められる条件
第4章 「セッター思考」の鍛え方
第5章 「セッター思考」を磨く七つの習慣
第6章 後悔しない人生を送るために
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