【1本30万円のお茶?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396615264
高級ブランドビジネスと、手軽で良質を売りにするビジネス。
おそらくこれからは、この2つがビジネスの主流になっていくことと思われます。
本日ご紹介する一冊は、手摘み茶葉を水出しし、ワインボトルに詰めて販売、1本30万円でお茶を売るという、ロイヤルブルーティーの代表、吉本桂子さんによる一冊。
両陛下ご臨席の植樹祭、APEC横浜、アウンサンスーチー女史の晩餐会、JALファーストクラスでの採用などでブランドを築き上げてきた同社が、どんな原則を大事にしてブランドビジネスを成功させてきたか。
本書には、その原則と秘訣が書かれています。
世界展開を最初から見据えることや、ブランドを個人のインフルエンサーに委ねず、法人に絞ること、ひとつに絞る勇気など、今時のブランドビジネスで必要なことがひと通り書かれています。
さっそく、チェックしてみましょう。
———————————————–
取材の際に「試飲させてください」と頼まれることもありましたが、丁重にお断わりしています。「MASA Super premium」は受注生産しているので、お金を払っていただけないとつくれないのです
30万円のお茶は、まさに一期一会の一品
ストーリーテリングのために自分がなぜこの事業を立ち上げたのか、徹底して振り返りました
幅広い客層に受け入れてもらうことが、大ヒットやブームにつながる。そう考えてしまうかもしれませんが、これは最も陥りやすい間違いです。どの層を顧客にするか。これは、広げるのではなく、絞り込むほうがいいのです。誰もが買える価格帯の大衆ブランドか、富裕層がメインの顧客となる高級ブランドか。どちらかに大きく振ったほうがブランドとしてアピールできます
私が最初の顧客に選んだのは、バカラでした
実は、バカラから出された条件がひとつだけ、ありました。それはひと言でいってしまえば、バカラのイメージを損ねるような顧客とは付き合ってほしくない、というものでした
自社のこれからのセールスを考えたときに、「誰が顧客になっているのか」が大切だと考えた
私が意識したのは、特定の個人をインフルエンサーにしないということでした。インフルエンサーになってもらうのは法人、と考えました。なぜならば、芸能人や著名人にはリスクが伴うからです
「屏風と料理屋は広げると倒れる」(吉兆創業者 湯木貞一)
ひとつに絞る勇気が、これからのビジネスには必要
———————————————–
若干宣伝臭がするのが気になりますが、高級ブランドビジネスを成功させたい人には、参考になる一冊です。
小さな会社がお金をかけずにブランドを創る方法。
知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
———————————————–
『わが社のお茶が1本30万円でも売れる理由』吉本桂子・著 祥伝社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396615264
————————————————-
◆目次◆
第1章 「発想力」とはなにか?
第2章 「発想力」を鍛える12の原則
第3章 「発想力」を阻害する13の要因
第4章 「発想力」養成のための11の習慣
この書評に関連度が高い書評
この書籍に関するTwitterでのコメント
同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)
お知らせはまだありません。