【米カリスママナー講師が教える】
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場所が変われば、マナーも変わる。
この原則がわかっていないと、思わぬところで恥をかいたり、相手を傷つけることになります。
とくに、これからグローバルビジネスを手掛ける方であれば、最低限のマナーは知っておきたいところ。
そこで役立つのが、本日ご紹介する『世界標準のビジネスマナー』です。
著者のドロシア・ジョンソン氏は、ワシントン・プロトコール・スクールの創立者で、アメリカの人気トーク番組「エレンの部屋」にも礼儀作法の専門家として出演しているこの道の達人。
そして、某有名女優と同じ名前の共著書は、紛うことなきあの大女優リヴ・タイラー氏です。
じつはリヴ・タイラー氏の祖母は、世界的に名の通った礼儀作法の専門家。リヴ・タイラー氏自身は、現在2人の息子さんとNYに住んでいるようです。
本書の作法は、正しくは国際儀礼というよりは、それを簡素化したアメリカ式。
「人種のるつぼ」アメリカで、人々がそつなくこなすためのルールということで、実践しやすいのがポイントです。
正しい握手の仕方や、パーティでの作法、装い、電車内でのマナー、コース料理が3品のときと5品のときの食器の配置、食べ終えた時のナイフ、フォークの置き方(アメリカとイギリスでは大きく違う)など、すべてイラスト付きで紹介されているので、誰でも誤解せずに実践できます。
さっそく、いくつかポイントを見て行きましょう。
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仕事でも社交の場でも、改まった席でも気軽な集まりでも、新たに誰かがやって来たら、相手の性別に関係なく、男性も女性も立ち上がって迎えましょう(中略)立ち上がるのが難しい窮屈な席についてしまったら、失礼にならないよう、せめて身を乗り出すか、少しでも椅子から腰を浮かせて迎えましょう
仕事で人を引き合わせるときは、どのような場面でも、地位のより低い人をより高い人に紹介します
英語では「~さんをご紹介します」と言いたいとき、次のうちいずれかの言い回しを使いましょう。「May I present?」「May I present to you?」「May I introduce?」「May I introduce to you?」
感謝の言葉をかけられたら、「お気遣いなく(No problem)といった返答の仕方は避けましょう。代わりに、「どういたしまして(You’re welcome/My pleasure/It’s my pleasure)」を使います
押し開くドア
ドアを押し開いたら、先に室内に入り、次に入る人が閉まりかけたドアにぶつからないよう手で押さえて開いておきます
引いて開くドア
手前に引いて開くドアの場合は、案内する相手が上級の役職者ならもちろんのこと、他の来訪者についても、引いて開いたドアを押さえて、先に部屋の中へ通すのが正しい作法です
回転ドア
迎える側の人は回転ドアの前に来たら、「先に入って、ロビーでお待ちします」または建物を出る際なら「向こう側の歩道でお待ちします」と声をかけます
テーブルの席に座るときも、席から立つときも、椅子の右側(椅子の背から見て右側)から行なうのが正しい作法
アメリカ式・ヨーロッパ式(フォークとナイフ)
料理を食べ終えたら、ナイフとフォークの柄を皿の4時を示すように置きます。ナイフの先端とフォークの刃先は皿の10時に向けましょう。フォークは上向きで、ナイフの刃は必ずフォークの側に向けてください。
イギリス式(フォークとナイフ)
イギリスでは食べ終えたときのナイフとフォークの置き方がヨーロッパ式とは異なり、両方の先端が12時、柄が6時を指すように置きます。ナイフの刃は内側に向け、フォークは下向きです。
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アメリカで大人気のドロシアのこのマナー本を読んで、なぜNYの地下鉄で、みなさんあんなにスマートに席を譲るのか、食事の際のしぐさが決まってキレイなのか、よくわかった気がしました。
これは、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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『世界標準のビジネスマナー』ドロシア・ジョンソン、リヴ・タイラー・著 東洋経済新報社
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◆目次◆
1.出会い・挨拶のマナー
2.職場でのマナー
3.デジタルでのマナー
4.外出先でのマナー
5.食事のマナー
6.おもてなしのマナー
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