【狂気を呼び覚ませ。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575308412
「知っていることとやれることは違う」
だからこそわれわれは、「知る」だけではない読書をしなければなりません。
以前、J-WAVEで、松下幸之助氏の『道をひらく』を特集した時、スタジオにいらっしゃった小宮一慶さんが、こんなことをおっしゃっていました。
「素直になるって、難しいんですよ。この本に書いていることは、当たり前のことばかりだけれど、当たり前にできないことばかりなんです。だから、私はこの本を持ち歩いて常に反省しています」
※参考:『道をひらく』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569534074
読書には、この本を読んだ瞬間「素直になれる」、「熱くなれる」、「自尊心を高く持てる」など、気持ちの切り替え効果を期待する読書があってもいいのです。
本日ご紹介するのは、読んだ瞬間「熱狂できる」、いや「狂気になれる」一冊。
死への一方通行を歩む虚しさを紛らわすため、日々狂気的に仕事に打ち込んでいるという、幻冬舎代表取締役社長、見城徹氏の思想が「叩き込まれている」自己啓発書です。
氏がこれまでにどうやってベストセラーを連発してきたのか、どうやって大作家を口説いてきたのか、どのように孤独と戦ってきたのか、生々しいエピソードと心情がつづられています。
さっそく気になった部分をチェックしてみましょう。
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天職と出会いたいのなら、自分の内なる声に耳を澄まさなければ駄目だ。変態でストッキングに異常な興味があるなら、ストッキングの会社に行けばいい。大手だとか給料が良いだとかは関係がない。これなら日本一になれるということを突きつめるべきだ
生の虚しさを紛わせる要素は、せいぜい(1)仕事(2)恋愛(3)友情(4)家族(5)金の五つしかない
この世には二種類の人間しかいない。圧倒的努力を続ける人と、途中で努力を放棄する人だ
身体がだらしなくたるんでいる状態では仕事という戦場で闘えないから、僕は今日も身体を鍛える
「この人を裏切らない」と心に決めた人との信頼関係は、何があっても死守する。難関にぶつかった時、その場から逃げ出したりごまかしてはならない
「ヒンシュクはカネを出してでも買え!」というのは「悪名は無名に勝る」という僕の心の叫びだ。新しく出ていく者は周りから顰蹙を買うくらいが丁度いい
カードを1枚も持っていない人間が誰かと「癒着」することは不可能
異物を呑み込めない人に進化はない
仕事ができない人間の共通点は、自分に甘いこと。思い込みが強いこと。小さなこと、片隅の人を大事にしないこと。約束を守らないこと。時間に遅れること。他者への想像力が足りないこと
人を騙す人間に落ちぶれるくらいであれば騙されて泣きを見たほうがよほどマシだ
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良い言葉を探していけばもうキリがありませんが、読み終えて、心から反省させられました。
心を入れ替え、「狂気」を呼び戻す本として、何度も読み返そうと思います。
ぜひみなさんも読んでみてください。
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『たった一人の熱狂』見城徹・著 双葉社
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◆目次◆
第一章 仕事に熱狂する
第二章 圧倒的結果を出す
第三章 起業は甘くない
第四章 切なさを抱えて生きる
第五章 トップを走り続ける男たち
第六章 悲しくなければ恋愛じゃない
第七章 人生を豊かにする遊び・買い物・食事
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