【祝・3800号ですよ!猿の部長!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569762247
本日の一冊は、『会計天国』で10万部ベストセラーを達成した執筆陣が、マーケティングのテーマに挑んだ一冊です。
※参考:『会計天国』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569760678
著者らが設定した小説の舞台は、「部長以上はすべて猿」という異次元世界。
好奇心から猿ケ島の祭礼に忍び込み、この異次元世界に迷い込んだ主人公の滝川は、利益10億円を達成しなければ、元の世界に戻ることができない。
一戸建てを売るチンパンジー、美容室チェーンを展開するメガネザル、キッチン用品事業部の責任者であるオランウータン、寝具事業部の責任者で、博識のキツネザル、そして社長のゴリラ……。
猿の上司たちをサポートし、美人秘書の黒河に小馬鹿にされながらも、マーケティング戦略を駆使し、何とか現実世界に戻ろうともがく主人公。
果たして彼は無事、現実世界に戻ることができるのか。
ユーモラスなストーリーを読み進めるうちに、マーケティング戦略、営業戦略の基本が学べる、興味深いビジネス小説です。
ポジショニング、プロダクトライフサイクル、強い組織を作るための5つの条件など、ビジネスの基本をバッチリ学べます。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「価格を下げると、『あの会社の一戸建ては、安売りをする』というレッテルが貼られて、ブランド力が落ちてしまいます。しかも、同じ地域で過去に販売した中古物件の価格も下がりますから、『自分たちには高く売ったくせに、あとで安く売っている』という恨み節の口コミが広まります
儲かる市場規模を見つけて、そこで儲かる『ポジションニング』を取ることが大事
少人数で戦う時には、相手にするお客をできるだけ具体的にイメージして、そこに戦力を集中させればいい
マーケティングの戦略が失敗した場合、最初にセグメンテーションしておかなければ、次にどこを攻めればよいか分からなくなってしまう。世の中、失敗することのほうが多いから、その理由を知ることは、次の成功するマーケティングの戦略を作るうえで、絶対に必要なことなんだよ
今まで一度でも友達を紹介してくれたことがあるお客こそ、重点的に攻めることで、口コミの効果が高くなる
「そう、それは『結束力』だ。猿は忠実な生き物なんだ。組織への強い忠誠心がある。しかし、人間は相手を裏切る。表向きはどんなに忠誠を誓っても、最後は裏切る弱い生き物だろ。猿と違い、いろいろなことを考えて、いろいろな損得を計算して、自分の都合で物事を考えるからな」
希少性や模倣困難性というのは、珍しいとか、他にはないという意味ではないんです。お客にとって、希少価値があるかどうかが大切であって、自分たちで決めるものではないんです
◆強い組織を作るための5つの条件
1.美容室の社員が、今までの考え方を捨てる
2.美容室で、一緒に働く社員同士がオープンになって情報を交換する
3.会社だけではなく、自分たちの社会的な役割も理解する
4.美容室の事業部とお店で働く全ての社員が納得できる目標を作る
5.その目標を達成するために、社員で協力し合う心を持つ
◆BtoBの成功の秘訣
1.お客の目的を達成するお手伝いをして、利益を増やしてあげる
2.お客の知識は豊富なので、ノウハウの提案を惜しまない
3.意思決定に時間がかかるので、タイミングを外さない
「年齢、性別、過去の商品の購入履歴、他のお店での購入履歴、購入個数と頻度など、その場で簡単に書ける情報にするんです。お客に文章を書かせるような複雑なアンケートではなく、シグナルのような情報だけにすれば、ウソもなく、リサーチ結果も正確なものになります」
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『猿の部長』竹内謙礼、青木寿幸・著 PHP研究所
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569762247
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◆目次◆
プロローグ
第1章 一戸建てを「即完売」させることが、なぜいけないのか?
──儲かる市場規模を探し、そこで儲かるポジショニングを取る
第2章 商品が売れない理由は、お客との付き合い方に問題がある
──「自分で考える」強い組織に作り変える
第3章 競合も多く、価格競争も激しい業界で生き残る方法
──商品点数を絞り、スピードを上げて、売れる機会を逃さない
第4章 新しい市場を自分たちで作る
──競争のない次の市場を探し、意図的に拡大させる
第5章 マーケティングを実行する時に必要になること
──「売れ筋」を予測し、成功するまで戦略を修正する
エピローグ
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