【傑作。ブラックガネーシャの教えとは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864103909
書籍、それもシリーズ物を売っていて辛いのは、シリーズ中一番良い作品が必ずしも一番売れるわけではない、ということです。
最初の本がベストセラーとなった場合、その評判で2作目が売れ、2作目の評判で3作目が売れる。
つまり、最初の作品で感動した読者に2作目を売り、その2作目が悪かった場合、3作目はどんなに良くても買ってもらえない場合があるのです。
いや、こんな面倒くさい説明をしなくても、2作目、3作目が最初の作品を超えることはまずない。
それでも経験上、2作目、3作目に良い作品が出ることはあり得る。
そのことを再確認したのが、本日ご紹介する『夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え』です。
本書は、自ずとしれたミリオンセラー『夢をかなえるゾウ』の、待望の第3作目。
※参考:『夢をかなえるゾウ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864100829
第一作目のストーリーは、「夢をなくしたサラリーマン、関西弁のゾウと出会う」でしたが、今回は、パワーストーン大好き、結婚を夢見て占い師のもとに通うOLが主人公。
占い師に騙されて24万円の黒のガネーシャ像を買ってしまった彼女の前に、「ブラックガネーシャ」が現れ、人生や商売の「めっちゃスパイシー」な教えを与えてくれるのですが、その「ブラックガネーシャ」に、何とライバルが登場!
ともに「ガネーシャ」を名乗る「ブラックガネーシャ」と「黒ガネーシャ」。神様同士が人間を介して対決する奇妙な勝負は、一体どちらに軍配が上がるのか? そしてOLは幸せになれるのか?
ビジネス訓としては、黒ガネーシャが卑劣な成功法則を、ブラックガネーシャが厳しいながらも王道の成功法則を語るという設定になっており、どちらも良い勉強になります。
<仕事を選ぶとき一番大事にせなあかんのは、これまでの人生で自分が何に感動したかちゅうことや>
<サービスちゅうのはな、他人に勝つためのもんやないねん。むしろサービスの本質は『他人に負けること』やねん>
ひとつひとつの教えが身にしみる、じつに良いお話でした。
個人的には、シリーズ中、最高評価です。
ぜひみなさん、年末の読書リストに入れて楽しんでください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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商売の一番の基本はな──まず自分が『一番良いお客さん』になることやねん
仕事を選ぶとき一番大事にせなあかんのは、これまでの人生で自分が何に感動したかちゅうことや
『何が何でも儲けたい』ちゅう考えと『お客さんのために儲けを出したい』ちゅう考えは違うんやで。お客さんを喜ばせるために値段は下げてあげたい。でも仕事続けていくために利益は出さなあかん。そのジレンマに悩むんが、商売のあるべき姿やねん
どんな物事にも必ずうまくいけへんときはあんねん。そんとき余裕を持ってられるちゅうのはめっちゃ大事なことなんやで
サービスちゅうのはな、他人に勝つためのもんやないねん。むしろサービスの本質は『他人に負けること』やねん
『お客さんを喜ばせる』んと、『お客さんが求めるものを、何も考えず与える』んはちゃうんやで
綺麗なお金から商売始めたら、綺麗なお金が集まってくるもんやで
自分は、頑張ることで今まで知らへんかった世界を知ったんや。せやから、今まで気づけへんかった世界の素晴らしさにも、気づけるようになったんやで
夢をかなえる方法の「真実」とは何か? それは、夢をかなえるためには「つらいことや苦しいことは、決して避けられない」ということです
人間ちゅうのはつらいことが続くと『教え』の方を疑い始めんねん
苦しみを楽しみに変えるにはな、苦しみを乗り越えたとき手に入れられる『楽しみ』を考え尽くさなあかん。そんで、苦しみを超える量の楽しみを見出したとき、苦しみは楽しみに変わんねんで
先人たちが見つけた方法を素直に学ぶことも大事や。せやけど自分が先人と同じことをしてるだけやったら、人間は発展していかへん。先人がやってきたことに何か新しい価値を加えること。それが、『今』を生きてる自分らのせなあかんことやで
自分が不安を感じてるちゅうことはな──夢がかないかけてる証拠やねんで
失敗するちゅうことは、その分だけ現実を学んでるちゅうことやねん。夢を現実にするには──実現するには──何が必要なのかを、身をもって学んでんねん
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『夢をかなえるゾウ3』水野敬也・著 飛鳥新社
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◆目次◆
※特にないので省略します
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