【名著『ザ・ゴール』のエッセンスをマンガで!】
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本日の一冊は、名著として知られる故・エリヤフ・ゴールドラットの『ザ・ゴール』を、コミック版にした注目の新刊。
※参考:『ザ・ゴール』
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驚いたのは、場面や登場人物が日本バージョンになっていることで、主人公のアレックスは新城吾郎(41)に変わり、ヒロインとして矢沢あすか(25)が登場します。
最新のロボットを導入したのに、なぜか続く出荷遅れ。効率は上がっているはずなのに、ちっとも儲からない。
そんな新城率いる神奈川工場は、ついに最後通牒を突き付けられます。
「3か月以内にこの神奈川工場を立て直せ! それができなければ経営会議でこの工場の閉鎖を提案する」
危機状態に、さらに家庭の危機が重なります。
そんな新城の前に、イスラエル人の物理学者で恩師のジョナが現れ、意味深なアドバイスをする…。ほぼ原作の通りです。
読者は、本書を通じて「全体最適」「ボトルネック」などの概念を学び、生産現場で必須の「TOC(制約性の理論)」を学ぶことができます。
ジョナが提唱する、「スループット」「在庫」「業務費用」という3つの指標。
これが理解できれば、あなたの仕事が原稿書きだろうとなんだろうと、きっと生産性は飛躍的に上がるはずです。
マンガということで、説明が極めてわかりやすく、また原作の時、読んでもピンと来なかった概念も、これ一冊でバシッと理解できます。
原作を読む機会がなかった、あるいは読んだけれど理解できなかったという方に、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人件費も仕掛りも減っていなくて製品の出荷量も増えていなければ“生産性は上がった”などとは言えない
生産性とは目標に向かって会社を近づける行為そのものだ その反対に目標から遠ざける行為はすべて非生産的なんだよ
純利益があって投資収益率が高くても会社は潰れることがあります
倒産する企業の多くはキャッシュフローが原因
本社で使う指標は工場の現場レベルでは使いにくいんじゃないか?だから重要な情報が見えてこないんだ
新しい指標は3つ 「スループット」「在庫」「業務費用」だ
「スループット」とは販売を通じてお金を作り出す割合のことだ
「在庫」とは販売しようとするものを購入するために投資したすべてのお金のことだ
業務費用とは在庫をスループットに換えるために費やすお金のことだ
お金を払って得たもののうち…売れるものが在庫で売れないものが業務費用ってことですね!
従業員が手を休めることなく常に作業している工場は非常に非効率
生産能力を市場の需要に100%合わせて縮小するとスループットは減り在庫が増える
工場の中のリソースを2つに分けないといけない 「ボトルネック」と「非ボトルネック」だ
ボトルネックがある場合 工場の能力はボトルネックに等しい スループットはボトルネックが決定しているんだ
ボトルネックの1時間あたりの生産能力イコール工場の生産能力なんだ ボトルネックの実際のコストは1時間あたり2000円、3000円などではない 工場全体の総費用をボトルネックの総運転時間で割った金額が本当のコストになるのだよ
ステップ1 制約を見つける
ステップ2 制約をどう徹底活用するかを決める
ステップ3 他のすべてをステップ2の決定に従わせる
ステップ4 制約の能力を高める
ステップ5 ここまでのステップで制約が解消したらステップ1に戻る
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『ザ・ゴール コミック版』エリヤフ・ゴールドラット
ジェフ・コックス・原作、岸良裕司・監修 青木健生・脚色 蒼田山・漫画
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◆目次◆
第1章 工場閉鎖の危機──残された時間はわずか3か月
第2章 会社の目標(ザ・ゴール)とは──新たな3つの指標
第3章 「理想的工場」の幻想──効率を高めれば目標から遠ざかる
第4章 久々の休日──ハイキングと工場で起きていること
第5章 窮余の一策──サイコロゲームが教えてくれたもの
第6章 「瓶の首(ボトルネック)」を探せ──何が工場の能力を決めているのか
第7章 子どもたちのヒント──ドラム、バッファー、ロープ
第8章 1本の鎖と全体最適──継続的に利益を上げるために
解説 岸良裕司
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