【必読。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820719114
本日の一冊は、CLO(Chief Learning Officer)誌が選ぶ2014年「ラーニング・エリート企業ランキング」で1位に輝いたアクセンチュアの「成長のルール」をまとめた一冊。
同社戦略コンサルティング本部シニア・プリンシパルで、社内向け研修講師として年間満足度No.1を誇る著者が、どうキャリアを創ればいいのか、具体的なアドバイスをしています。
「ナンバーワンになるための方法」や「言い方の気配り3つのポイント」など、具体的ノウハウはもちろんですが、個人的にはキャリアを創っていく上での心構えが胸に響きました。
◆ナンバーワンになるための方法
1.意外なもの同士を掛け合わせていくことで新しい市場を築く
2.いま自分がやっている仕事の土俵を自分がナンバーワンになるまで、小さく、小さく分解していく
◆言い方の気配り3つのポイント
1.「きっとあなたも既にわかっていると思いますが」とか「あなただから言いますが」という相手の立場を尊重する切り出し方
2.「ここが問題だ」という言い方ではなく、「ここを強化するともっと良くなるよ」という未来志向の指摘
3.「もしよければ一緒に解決策を考えさせてください」と当事者意識を持って伝える
なかでも、<「できるかどうか」ではなく、「やる価値があるかどうか」>で判断するというハイパフォーマーの考え方は、勉強になりました。
そして今の時代に必要な考え方として、「新しいモノサシ」を提示するという考え方は、非常に使えると思いました。
「天下統一するのにふさわしい能力があるのは誰か」というモノサシを提示した柴田勝家に対し、「誰が織田家の正統な血統を継ぐ者か」というモノサシを提示して実験を握った秀吉の話、ビール各社が「うまいビールはどれだ?」と競い合っていたところに、「いちばん鮮度のいいビールはどれだ?」というモノサシを提示して成功したアサヒビールの話など、興味深く読ませていただきました。
20代、30代にはぜひ読んでいただきたい必読のキャリア本。
若手にカッコ良くアドバイスしたい40代以上のビジネスマンにも、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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シンプルなルールにもとづいて行動しているからこそ、成果の再現性が高い
一般の人が気にする「世間」というのは家族や友人などでせいぜい数十人の範囲です。そんな狭い世間を気にして自分自身の未来を規制する必要はありません
◆ナンバーワンになるための方法
1.意外なもの同士を掛け合わせていくことで新しい市場を築く
2.いま自分がやっている仕事の土俵を自分がナンバーワンになるまで、小さく、小さく分解していく
市場におけるあなたの価値を決めるのは、必ずしも「能力の高さ」ではありません。「希少性」という価値も重要なのです
「できるかどうか」ではなく、「やる価値があるかどうか」
◆言い方の気配り3つのポイント
1.「きっとあなたも既にわかっていると思いますが」とか「あなただから言いますが」という相手の立場を尊重する切り出し方
2.「ここが問題だ」という言い方ではなく、「ここを強化するともっと良くなるよ」という未来志向の指摘
3.「もしよければ一緒に解決策を考えさせてください」と当事者意識を持って伝える
多様な価値観で議論していくときには、誰にとってもブレのない、客観性のあるモノサシを提示できるかが重要になります。こうした新しいモノサシが成功した例として、ひところのビール戦争があります。長い間、各社が「うまいビールはどれだ?」と競い合っていたところに、「いちばん鮮度のいいビールはどれだ?」という新しいモノサシを提示したのがアサヒビールでした
ハイパフォーマーであれば相手を巻き込むだけでなく、いかにまわりから巻き込まれるかという発想も大切(中略)巻き込まれるには、いろいろな人との出会いの接点を増やしておくこと
◆変化の激しい時代に、より高い成果を上げる3つのルール
1.仕事は与えられた時間まで膨張する
2.成果物に求められる品質は最初に確認する
3.ベストな答えよりも、フィージブル(実現可能)な答えを目指す
◆最後まで詰め切る2つのポイント
・もれなくできているかをチェックリストで確認する
・品質面で相手の期待を1mmでも超えているかを確認する
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『世界No.1コンサルティング・ファームが教える成長のルール』
作佐部孝哉・著 日本能率協会マネジメントセンター
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820719114
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◆目次◆
はじめに なぜアクセンチュアの社員は成長が早いのか?
第1章 これからの時代のハイパフォーマー
第2章 ハイパフォーマーをつくり上げる基本姿勢
第3章 学ぶ力を磨く成長のルール
第4章 構想力を磨く成長のルール
第5章 人間関係構築力を磨く成長のルール
第6章 実行貫徹力を磨く成長のルール
おわりに Go for it! (やるしかない!)
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