【あの岡本太郎の名言がまた読める!】
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本日の一冊は、故・岡本太郎氏による名著『自分の中に毒を持て』の第2弾です。
※参考:『自分の中に毒を持て』
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既にお亡くなりになっているのに、この原稿はどこから来たのか?と不思議に思っていたら、『自分の中に毒を持て』と出処が同じ。
1979年~1981年にかけて『週刊プレイボーイ』で連載していた人生相談コーナー「にらめっこ問答」をベースに加筆修正したもののようです。
前作『自分の中に毒を持て』は、人の人生やキャリアを変えてしまうほどのインパクトがありましたが、本書もまた、強力なインパクトを持った内容です。
さっそく、本書掲載の、岡本太郎氏の名言を見て行きましょう。
<みんな人間の活動やエネルギーを算術みたいに考えているんだよ。ある分量の蓄積があって、それを使ってしまえばだんだん減ってゼロになるっていうようにね。そうじゃない。挑むからエネルギーが湧き出るんだ>
<“人生とはなんぞや”なんて観念的なむなしい言葉をひねくりまわす前に、“生きる歓び”をつかみたまえ。生きる強烈なつらさを体験したまえ>
<人生は他人を負かすなんて、ケチくさい卑小なものじゃない>
いやあ、いずれも良い言葉ばかりですね。
世の中が成熟すると、相対主義がはびこるわけですが、本書の主張は一貫して絶対主義的。
人の意見に左右されるのではなく、自分を貫く。個性を伸ばす。
誰かの基準に従って生きることに疲れたら、ぜひ読みたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人間は肉親とか群れとか集団とか──それを大きく考えれば国家にもなるけれど、そういうものに頼ろうとすると、むなしくなる
生きがいは自分の運命と闘うことだ。寂しい寂しいというのは、自分に甘ったれてごまかしているだけだ。それじゃほんとうの闘いはできない。生きることは寂しい。おもしろいじゃないか。ならばオレはやってやろうと思えば、自然と生きがいが湧いてくる
能力があるかないかなんて、だれにもわからない。自分を賭けることで力が出てくるのであって、能力の限界を考えていたらなにもできやしないよ
人生の目標や生きがいを訊かれて、“いまはまだ模索中”なんて言ってる。“いまはまだ”とか、“いずれまた”というのが、つまらないゴマカシなんだよ
人に見られている、と思っているときは、自分の心が人の目のかわりをやっているんであって、キミが人の目と思っているのは自分の“目”なんだ
ぼくは現在、この瞬間瞬間に賭ける。将来なんて勝手にしろだ
他人に運命をかぶせたり、だれかをあてにして頼るのではなく、自分を賭ける。それが期待だ
もし神様から「三つの願いをかなえてやる」と言われたら、キミはなにを望む? ぼくなら三つも要らないね。ひとつだけでいい。それは、活力だ。無限のエネルギーと言ってもいい
親の期待を退けてでも、自分の心に誠実にどこまでも己れの意志をつらぬくことは、はたして親不孝なのだろうか
ぼくが人生で大切にしたいのは、“尊敬”よりも“感動”だ
“自”と“他”は、つねに“傷つく”条件として存在している(中略)傷つくのを怖れちゃいけない。自分から進んで傷ついてやろうという姿勢が大切なんだ
売ることを目的にして絵を描いていたら、それにあわせて自分を変え、切り売りしなきゃならないじゃないか。むなしいね
人生は他人を負かすなんて、ケチくさい卑小なものじゃない
いいかい、怖かったら怖いほど、逆にそこに飛びこむんだ。やってごらん
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『自分の運命に楯を突け』岡本太郎・著 青春出版社
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◆目次◆
第一章 もっと「自分」をつらぬいてみないか
第二章 「すごい!」という感動が起爆剤だ
第三章 キミも人間全体として生きてみないか
第四章 下手でも自分自身の歌を歌えばいいんだ
第五章 キミ自身と闘って、どう勝つかだ
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