【『孫子』を現代の視点で読み解くと?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833420953
本日の一冊は、不朽の名著『孫子』を現代の視点で読み解き、戦略やマーケティングに使えるよう解説した一冊。
著者は、『「超」入門 失敗の本質』がベストセラーとなった、マーケティングコンサルタントの鈴木博毅氏です。
※参考:『「超」入門 失敗の本質』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478016879
本書では、孫子のエッセンスのほかに、著者が考える、現代のビジネスで勝つための考え方、方法論、行動指針が書かれており、戦略のヒントとして、また自己啓発書としても参考になります。
いくつか、ポイントをご紹介しておきましょう。
◆『孫子』の要諦
(1)大きな勝利は90%があなた以外の要素で決まる
(2)相手に実力を発揮させない方法
(3)敗北者の行動には共通点がある。それを避けるべし
(4)兵を本気で戦わせて200%の実力を発揮させる
(5)戦うことではなく、勝つことが最終目標である
◆勝者が磨くべき5つの基本条件
1.彼我の戦力を検討したうえで、戦うべきか否かの判断ができること
2.兵力に応じた戦い方ができること
3.君主国民が心を一つに合わせていること
4.万全の体制を固めて敵の不備につけこむこと
5.将軍が有能であって、君主が将軍の指揮権に干渉しないこと
興味深かったのは、「すべてが都合よくいった場合」を前提とすることを戒め(依存)、依存を排除するための5つの方法が書かれていたことです。
◆依存を排除する5つの方法
(1)万一の場合へ別案を準備しておく
(2)前日までにリスクを限界まで解消しておく
(3)目標を複数持ち、並行して追いかける
(4)早く着手して、リスクを事前にあぶり出す
(5)一つではなく、いくつもの強みを育てておく
「万一の場合へ別案を準備しておく」「前日までにリスクを限界まで解消しておく」などは、日々の仕事の心構えとしても使えます。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆『孫子』の要諦
(1)大きな勝利は90%があなた以外の要素で決まる
(2)相手に実力を発揮させない方法
(3)敗北者の行動には共通点がある。それを避けるべし
(4)兵を本気で戦わせて200%の実力を発揮させる
(5)戦うことではなく、勝つことが最終目標である
戦うのは有利なときだけ、勝利を100%確信できる状態のときだけです。それ以外のときはどうすればよいのか? 簡単です。戦わない決断をし、やめる勇気を発揮して、逃げることに専念するのです
「ありのままの自分」が好きな人は、学ぶことを知りません。勝ち組の理屈にも関心を持たず、自分らしく生きて負けることになるのです
“敵”とは、あなたが新しく始めることである
◆5つの基本条件
1.彼我の戦力を検討したうえで、戦うべきか否かの判断ができること
2.兵力に応じた戦い方ができること
3.君主国民が心を一つに合わせていること
4.万全の体制を固めて敵の不備につけこむこと
5.将軍が有能であって、君主が将軍の指揮権に干渉しないこと
ビジネスでは、弱いものいじめも立派な戦略である
相手を味方に引き入れたら、負けはありえない
依存する者は、敗者となる。これは『孫子』に貫かれた重要な法則の一つです。依存とは難しい言葉かもしれません。簡単に言えば「すべてが都合よくいった場合」を前提としていることです
◆依存を排除する5つの方法
(1)万一の場合へ別案を準備しておく
(2)前日までにリスクを限界まで解消しておく
(3)目標を複数持ち、並行して追いかける
(4)早く着手して、リスクを事前にあぶり出す
(5)一つではなく、いくつもの強みを育てておく
・自分の意図を相手に悟られることは不利である
・充実した敵の備えに真正面からぶつかるな
・敵を驚かせる要素を強みにすること
成功の定義を更新すると、敵は意図を見抜けない
時間がコストであれば、相手が粘るとこちらが負けます
正しい修羅場を準備し、部下の死力を引き出すこと
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『実践版 孫子の兵法』鈴木博毅・著 プレジデント社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833420953
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◆目次◆
序章 世界最高峰といわれる『孫子』を使いこなすには?
第1章 なぜ、勝てない戦いに挑むのか?
第2章 なぜ、根拠もないのに勝てると思うのか?
第3章 なぜ「戦わずに勝つ」方法をとれないのか?
第4章 なぜ、勝てるタイミングを逃してしまうのか?
第5章 なぜ、兵の「実力」を引き出せないのか?
巻末付録 孫子をさらに詳しく学びたい方へ 成り立ちと特徴を分析する
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