【気になる一冊。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163901574
今日は、娘の中学校の文化祭があり、広報委員長の妻の代理として、半日カメラマンをやってきました。
合唱やよさこい、海外派遣の報告会などがあり、それぞれを写真に収めるのですが、ファインダー越しにのぞくと、やはり印象的な子とそうでない子がいます。
将来成功する子と、そうでない子は、今の段階でもある程度わかるのかも……なんて思っていたら、ドンピシャリの気になる本を発見しました。
その名もズバリ、『卒アル写真で将来はわかる』。
著者のマシュー・ハーテンステインは、カリフォルニア大学バークレー校出身の心理学者で、現在はデポー大学准教授。
卒アル写真を何百枚も集め、笑顔の度合いを点数化して、後年の結婚生活を検証したところ、あまり笑っていなかった人の離婚率が満面の笑みの人の5倍にのぼるという研究を発表し、『ウォール・ス
トリート・ジャーナル』などで大きな話題を呼んだ人物です。
原題が『The Tell: The Little Clues That Reveal Big Truths about Who We Are』ですから、日本語訳はかなりひねったタイトルですが、なかなか面白い研究成果+考察が示されています。
・幅の広い顔の男性は攻撃的
・ほっそりした顔の男性は、接触的な暴力で命を落とすケースが多い
・童顔の女性は看護師や教師などの“人を助ける仕事”に就くことが多い
・成功するCEOは顔の幅が広い
あくまで「傾向がある」ということですから、鵜呑みにするのもどうかと思いますが、原題にある通り、他人を知る「手がかり(Clues)」にはなると思います。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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もっとも信頼できて、情け深く、親切と見なされた人は、そうではないと見なされた人より、オキシトシンというホルモンの分泌を促す遺伝子をはるかに多く所有していた(中略)その種の遺伝子を有する人は、オキシトシンが最大限に働いて、相手を見つめて、より頻繁にうなずき、笑みを浮かべる。また、そうではない人に比べて、身体的な姿勢も開放的だ
幅の広い顔の男性のほうが攻撃的という説は、私の私立探偵の友人の、面長の顔の男性に追いかけられたことはないという実体験とも一致する。その友人は「暴力的な態度を示すのは、肉付きのいい顔の男性ばかりだ」と言っていた
幅の広い顔の男性は、ほっそりした顔の男性に比べて、ライバルを蹴落とすために、三倍の嘘をつくという結果が得られた
ほっそりした顔の男性は、幅の広い顔の男性に比べて、接触的な暴力で命を落とすケースが圧倒的に多かった(女性の死因は、顔の幅と長さの比率に関係なかった)
童顔の女性は大人びた顔の女性よりも、看護師や教師などの“人を助ける仕事”に就くことが多いという結果が得られた。また、軍隊では、童顔の男性は大人びた顔の男性に比べて、出世する確率が低いと立証されている
童顔の人に金を騙し取られて、裁判所に訴えたとしても、多くの場合、敗訴することが研究で明らかになった
ある研究では、女性が考える男性のアピールポイントを調べた。進化の理論と一致して、男性の学歴、身長、年齢、経済力がトップ4
写真の中で笑っている人たちは、より前向きに感情をコントロールできて、より幅広い社会や人とつながりを持っている
嘘をつくと、ストレスを感じ、また、真実を話すときよりも頭を使わなければならないせいで神経系が刺激され、瞳孔が開く
成功するCEOは顔の幅が広い
黒人CEOの場合、力強い顔よりも、温かみのある童顔のほうが、優良企業を率いて、高給を受け取っている
研究者によれば、男性の低音の声が、力関係における優位性とテストステロン値の高さの手がかりになるそうだ。そういった合図は好まれる傾向にある
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『卒アル写真で将来はわかる』マシュー・ハーテンステイン・著 文藝春秋
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163901574
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◆目次◆
第1章 殺される顔、殺す顔
第2章 排卵日にはゲイがわかる
第3章 卒アル写真で将来はわかる
第4章 嘘をつく奴の顔はここが違う
第5章 話は中身よりも話し方
第6章 顔の細い社長の会社は業績が悪い
第7章 なぜ子供は選挙の当落を当てられるのか?
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