2014年9月8日

『自分のための人生』ウエイン・ダイアー・著 vol.3702

【自分を大切にして生きるには】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837957536

本日の一冊は、現代自己啓発の礎をつくった「モチベーションの父」ウエイン・W・ダイアーのロングセラーを、渡部昇一氏が訳し、解説を付した一冊。

タイトルからもわかるように、どうすれば『自分のための人生』を生きられるのか、そのヒントを示した一冊です。

多くの人は、過去あるいは未来に生きていて、現在をないがしろにしていますが、本書は、そんな傾向に警鐘を鳴らしています。

解説者の渡部昇一氏によると、

<われわれが一番大切にしなければならないのは現在である。やりたいことをやらないで死んだ人がいかに多いことか>

そして、著者のウエイン・W・ダイアーによると、「願う」「望む」「後悔する」といったことも、実際は<現在を回避するための、もっともありがちな、そしてもっとも危険な行為>なのだそうです。

著者は、どうすればわれわれが成長し続け、積極的な人生を送れるのか、いくつかヒントを示しています。

<つらい気持ちになるのは、たいてい自分がやらなかったことのせいである。となれば、答えは明らかである。とにかくやることだ>

<成長の動機づけとは、自分の生命力を使ってより大きな幸福を求めることである>

<選択肢は二つだけ──現実を変えるか、見方を変えるか>

以前ご紹介した、アメリカの最新教育理論『成功する子失敗する子』にも、成功する人は自分が変われると信じている人、といった記述がありましたが、本書にも、まったく同じメッセージが流れています。

※参考:『成功する子失敗する子』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862761666

<これからの可能性よりも、自分のトレードマークのほうに気をとられていると、自分自身を否定することになりかねない>

<自分が避けているものが何であれ、それに取り組むことだ。そう、不安に対するベストの対抗手段は「行動」なのである>

読んでいて、ひさびさに高校の苦手科目の教科書をめくってみたい気分に駆られました。

啓発される一冊です。ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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感情を人のせいにしないということが「自分のための人生」の一つの出発点(渡部昇一)

幸運は選択できないが、幸福は選択できる(渡部昇一)

ダイアーの言葉の選び方に関する忠告も重要である。たとえば、「僕は数学が不得意だ」というような言い方をするなということである。「自分は子どものとき、十分数学を勉強しなかった」と言うことはよろしい(渡部昇一)

最低限、「不幸を選ばない」ということをわきまえている人こそが、
「真に知的」なのである。そういった選択能力こそが、自分の心を
守る最終兵器となる

たった一回やってみただけで、そのときできなかったことを理由にしてあきらめるようではダメなのである。自主的に生きるには、まるで洋服でも選ぶかのように、新しい考え方を試着してみるだけでは十分ではない。それには、幸福になろうと心に決め、自分の内部に不幸をつくり出してしまうような考えにはことごとく立ち向かい、それを打ち砕こうという決意がどうしても必要になる

他人のために、しかも自分の人生にとってまったく重要ではない人間のために心が動揺するほど、自分は安っぽい人間ではないはずだ

自分を過小評価しているとしたら、それはそういう考えを受け入れてしまったからだ。学校の成績のように常に変化するものを基準にして自分と他人を比較するからである

自分の成長に役立ちそうな事実を提供してもらったら、たとえ気に入らない事実であっても提供してくれた人に感謝すること

成功ほど失敗するものはない

今の状況が自分にとってうまくいっていない場合、自分が教えられてきた「◯◯すべき生き方」を変えてみるのは有効な方法

自分が守っているルールで、まったく無意味だと思われるものを全部リストアップする

どういう人間関係であれ、たいていは怒れば怒るほどかえって相手の人間は、これまでどおりの態度を変えようとしなくなる

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『自分のための人生』ウエイン・ダイアー・著 三笠書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837957536

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◆目次◆

1章 「気」の力 ここから一歩進む勇気
2章 自分の価値 「どんな幸せでも」自分で選べる
3章 「自立」と「自尊」の精神 もっと“わがまま”に生きていい
4章 「きのうの自分」を超える 「できない」理由を探すな
5章 「今」が最高のチャンス 「過去」にとらわれない人の強さ
6章 「自分の知らない世界」 失敗を土台に、成功する
7章 「状況打開」の柔軟思考 なぜ「他人の評価」が気になるのか
8章 “けじめ”の行動学 一日、一年、一生をいそがしく生きる
9章 セルフ・コントロールの実践 「怒る心」から自分を解放する
10章 「充実人生」へ 今を楽しみ、もっとシンプルに生きられる

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