2014年9月27日

『新しい広報の教科書』栗田朋一・著 vol.3721

【元「ぐるなび」カリスマ広報による、PR術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4023313319

本日の一冊は、「日光江戸村」の広報、電通パブリックリレーションズを経て、ぐるなびの広報として活躍した著者が、その広報術を明らかにした一冊。

毎年発表する「トレンド鍋」や、ぐるなび創業者の「ウォーキングミーティング」、銀座のコインパーキングで開催した産直市場など、さまざまな事例とともに、最先端の広報テクニックを紹介しています。

<敏腕広報パーソンに聞く「私の広報術」>というコラムでは、東邦レオ株式会社熊原氏、株式会社アイル菅原氏、株式会社ビズリーチ田澤氏、株式会社KUURAKU GROUP齋藤氏、株式会社日本政策投資銀行久間氏、マガシーク株式会社田尻氏、サイボウズ株式会社椋田氏など、計7名の広報術と事例を取り上げ、幅広く広報事例をカバーしています。

実際のマスコミ担当者とのやりとりや、そもそも誰とコンタクトを取るべきか、リリースの作り方、ニュースの作り方など、さまざまなテクニックを紹介しており、広報担当ならきっと重宝する内容です。

『新しい広報の教科書』というタイトル通り、これからのトレンドとなる「創る広報」、ストーリーの作り方、SNSの活用法などもきっちりカバーしています。

インターネット時代は、BtoB企業を含め、どの企業にも広報のセンスが求められます。

プロフェッショナルの広報術を学べる、貴重な一冊。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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空気をつくるといった漠然とした戦略ではなく、ストーリーをつくってPRするほうが、企業の伝えたいことが消費者まで最短距離で届きます

「まだ書きかけなんですけど、どうしてもあなたには真っ先に見てもらいたくて持ってきちゃいました」と渡せば、どんなネタであろうと記者の心は必ず動きます

ニュースリリースに4コマ漫画をつけてみた

自社の商品やサービスを知っているのは当たり前。しかし、それだけでは井の中の蛙になってしまいます。いま現場で起きていること、業界全体のトレンド、これをしっかり語れることが、記者から信頼を得る第一歩

これからは「創る広報」が極めて重要(中略)たとえば、ぐるなびでは、毎年トレンド鍋を発表しています(中略)2013年のトレンド鍋は「プチ贅沢鍋」(中略)具体的には「高級肉鍋」「伊勢海老鍋」「フォアグラ鍋」、そしてNHKの連続ドラマ「あまちゃん」効果の「ウニ鍋」の4点です

「一度情報交換をさせていただけないでしょうか」とお願いするところから入るのではなく、飲み会を開くことを決めてしまってメールを送るのです

放送作家に情報提供すれば、その番組に合わせたストーリーを考え、企画として提案してもらい、番組で取り上げられる可能性が高まります

◆記事を書いてもらうための五つの秘訣
1.なぜ今なのか
2.なぜ自社でなければならないのか
3.合わせて一本(異業種だけど、ある共通項でくくれる企業や商品を紹介)
4.どんな人に取材できるのか
5.未来を語れ

さらにもう一つぐるなびらしい意外性が必要だと考えました。それが、「プロの料理人が買いに来る」という意外性です

◆「新聞は『み・ち・こ・し』で読みなさい」
「み」は見出し
「ち」は地図(地図が載る記事は重要)
「こ」はコラム
「し」はおくやみ(死亡)欄

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『新しい広報の教科書』栗田朋一・著 朝日新聞出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4023313319

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◆目次◆

第1章 ニュースリリースをつくる前に
第2章 マスコミとはしなやかで、したたかなお付き合いを
第3章 PRストーリーはハッタリを利かせる
第4章 「創る広報」は、社内ネットワークが決め手
第5章 これからの広報は他社とも連携すべし
第6章 最新メディアを使ったPR術、情報収集術
第7章 もっと広報の仕事を楽しもう

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