【大富豪の破天荒エピソード集】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4487808898

本日の一冊は、古今東西の大富豪とその破天荒なエピソードを、ランキング形式で紹介した一冊。

孫の身代金をケチりながら（結果、孫は耳を切られた）、美術館には46億5000万円かけたジャン・ポール・ゲッティ、不倫相手のために動物園を作った新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハースト、軍艦を200億円かけて改装した海運王アリストテレス・オナシス…

よく知られた名前から、さほど有名ではないにもかかわらず、ものすごい富を所有する一族まで、さまざまな富豪が紹介されており、興味深く読み進めることができました。（イギリスのバクルー公家は、東京都の半分弱の面積の土地を所有しているそうです）

大富豪がどのようにしてチャンスを掴んだか、というビジネスに直結する話や、彼らが持っていた金銭哲学、残した名言、どのように没落したかという経緯まで、幅広くトピックを網羅しています。

◆大富豪の名言　※一部紹介
「よい機会に恵まれぬ者はいない。ただそれをとらえられなかっただけなのだ」（鉄鋼王カーネギー）

「待ち構えている障害にではなく、目標に注意を集中するべきだ」（ウィリアム・ランドルフ・ハースト）

「どこかにたどりつきたいと欲するならば、今いるところには、とどまらないことを決心しなければならない」（J.P.モルガン）

国際電話を盗み聞きしたことで、タバコ製造業の可能性を知り、やがて海運王として成功したオナシス、マンハッタン島の価値をいち早く感じて土地を買いあさり、約９兆2000万円の資産を手に入れたアスター家の創始者、ジョン・ジェイコブ・アスター１世など、大富豪の豪快なエピソードは、読んでいて飽きることがありません。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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皿洗い、洗濯、夜警などあらゆる仕事をやって食いつなぎながらも、オナシスは人生を諦めなかった。金儲けのチャンスを貪欲に探した結果、電話会社で働いているときに国際電話を盗み聞きしたことで、タバコ製造業に可能性を見出すことになる。それが見事にあたり、オナシスは海運業へ乗り出す資金を得ることができたのである（中略）実のところ、派手な女性関係すらも仕事の息抜きというよりも、むしろビジネスに直結していた

「よい機会に恵まれぬ者はいない。ただそれをとらえられなかっただけなのだ」（鉄鋼王カーネギー）

「待ち構えている障害にではなく、目標に注意を集中するべきだ」（ウィリアム・ランドルフ・ハースト）

「どこかにたどりつきたいと欲するならば、今いるところには、とどまらないことを決心しなければならない」（J.P.モルガン）

ヘティ・グリーンは、ゲッティと比較にならないほどケチだった。屈指の大富豪にもかかわらず、徹底した節約ぶりは不気味なほどで、人は彼女を「ウォール街の魔女」と呼んだ。ヘティのもとに大金が転がり込んできたのは1865年、彼女が30歳のとき。父親が死んだことで、遺産として500万ドル、現在の価値にして約190億円を手
にすることになった（中略）地道な努力の結果、ヘティの死後、遺産は約１億ドル（約１兆円）にも上った

他人が食べたことのないものを食べたい。一般人には思いもつかない願望だが、それも富豪ならば、ある程度は叶えられてしまう。石炭輸送船で大儲けをした山本唯三郎は、虎を食べてみたいと、わざわざ朝鮮半島に渡って狩りに出かけることにした（中略）帰国後には、わざわざ盛大なパーティを開催する運びとなった。会場は帝国ホテルで、集まった人数は200人あまり。渋沢栄一や大倉喜八郎といった実業家もいれば、逓信大臣や農商務大臣までもの珍しさに出席している（中略）メインディッシュはもちろん虎料理で「成南虎冷肉煮込み」

アスター家の創始者、ジョン・ジェイコブ・アスター１世は1783年に独立戦争が終わった時点で、マンハッタン島の価値をいち早く感じて、土地を買いあさっていた。その資金は、ネイティヴ・アメリカンとの毛皮貿易で稼いだものである（中略）その後もアスター家は代々継がれていき、資産は2007年時点で約９兆2000万円に上る

「東京ドーム何個分」という表現があるが、イギリスのバクルー公家が持つ土地の広さは、そんな半端なものではない。その所領の広さは約10万ヘクタール。約21万ヘクタールある東京都の半分弱の領地を所有していることになる

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『大富豪破天荒伝説Best100』真山知幸・著　東京書籍
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4487808898

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◆目次◆

第１章　第20位から第11位
第２章　第10位から第6位
第３章　第50位から第21位
第４章　第100位から第51位
第５章　第５位から第１位