2014年9月26日

『「働き方」の教科書』出口治明・著 vol.3720

【20代、30代、40代を後悔しないために】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103364718

40歳になった時、周囲の先輩方から、いろいろとアドバイスをいただきました。

意外だったのは、みなさん口々に「40代は楽しいよ」とおっしゃったこと。特に印象的だったのは、S出版社K氏の以下のコメントです。

おめでとう!
40代前半は厄年に注意ですぜ
40代後半は小さい字が見えなくなりますぜ
それでも40代はモテますぜ♪
バリバリ稼いでくださいまし

本当にそうなのかな? と思い、世界トップクラスの外資系金融機関に務める50代の方にうかがったところ、「40代?楽しいですね。楽しいから、すぐに過ぎ去ってしまうのかもしれません」と、意味深長なコメントをしてくださいました。

このコメントを聞いてから、40代は意識して生きることに決めました。というのは、本当にあっさり過ぎ去ってしまう気がしたからです。

こうなると欲しいのは、50代を見据え、今何をしておくかを学べる一冊。

そこで出会ったのが、本日ご紹介する『「働き方」の教科書』です。

本書は、ライフネット生命保険会長兼CEOの出口治明さんが、「無敵の50代」になるために、20代、30代、40代で何をしておけばいいか、どうすれば人生をよく生きられるか、説いた一冊。

豊かな教養から導き出される生き方のヒント、働き方のコツ、そしてお金や人間との付き合い方のポイントがまとめられており、とくに20代、30代、40代には良い人生指南となっています。

<人生が楽しいかどうかの判断基準は、「喜怒哀楽の総量」>、だから<いろいろなことに挑戦したほうが人生はより楽しくな>ると説く著者の教えは、若者に限らず、年配の方にも伝えたいメッセージと感じました。

<そもそも大人が安全地帯に身を置いて、若い人にだけ「飛び込め、飛び込め」と叫んで、若い人が飛び込む気になるでしょうか>

という一文を読んで、自分もまた新たなチャレンジをしたい気になりました。

生き方、働き方に行き詰まりを感じている方は、ぜひ読んでみてください。きっと新たな気づきがあるはずです。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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僕が「悔いなし、遺産なし」という考え方を選んだ理由は、人生が楽しいかどうかの判断基準は、「喜怒哀楽の総量」にあると思っているからです。苦しいことや悲しいことに直面したとき、楽しいことや嬉しいことがそれを癒やして人間性を回復させてくれると考える人がほとんどだと思います。でも僕はそうは思いません。苦しいこと、悲しいことは、時間が経てばいい思い出になるからです

人生の楽しさが喜怒哀楽の総量だとすれば、いろいろなことに挑戦したほうが人生はより楽しくなります

トレードオフで大事なのは、選ぶよりむしろ捨てることです

人生とは、三割の時間を使ってお金を稼ぎ、そのお金で食べて、寝て、遊んで、子育てをすることである

就職は相性で十分

仕事の成果を出すために必要なのは、まず第一に仕事の目的を考えることです

人間のリアルな世界ではおよそ立派な人などいないので、暇になるとろくなことを考えません。せいぜい上司の悪口を言うか、仕事をしないで遊ぶのが関の山です。すべてのメンバーが相対的に幸福になるためには、勤務時間中に余計なことを考える暇がない程度の仕事量があることがいちばんです

三〇代ともなれば、上司を論破できて当たり前です(中略)深く狭く仕事を掘り下げている部下が、広く浅くしか見ていない上司を論破できないようでは、仕事をしているとは言えません

四〇代になったら得意分野を捨てる

愚かな管理者ほど、有限の感覚に乏しいもの

五〇代は「遺書」を書く時代

五〇代ほど起業に向いた年齢はないと断言できます。五〇代はリスクがほとんどコストに転化されていて、幅広い交友関係があり、お金の借り方もわかっていて、それなりに目利きの力もあるからです。僕は、五〇代は天下無敵だと思っています

そもそも大人が安全地帯に身を置いて、若い人にだけ「飛び込め、飛び込め」と叫んで、若い人が飛び込む気になるでしょうか

伸びる産業に人を移す

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『「働き方」の教科書』出口治明・著 新潮社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103364718

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◆目次◆

序章 人生は「悔いなし、遺産なし」
第一章 人間と人生をどう考えるか
第二章 仕事と人生の関係
第三章 二〇代の人に伝えたいこと
第四章 三〇代、四〇代のうちにやっておくべきこと
第五章 五〇代になったら何をするか
第六章 あなたが生きるこれから三〇年の世界
終章 世界経営計画のサブシステムを生きる

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