【注目です】
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本日の一冊は、ロンドンで独立して日本映画の配給会社を作ったものの、いまひとつ冴えないアダムが、大成功したトルコの実業家のおじいちゃんに成功の秘訣を尋ねる、という実話だけれどストーリーのような自己啓発書。

かつてベストセラーとなった『ユダヤ人大富豪の教え』のリアル版といえば、通りがいいのではないでしょうか。

※参考：『ユダヤ人大富豪の教え』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479790764

本書の中のアダムは、「やりたいことをやる」「お金に執着するのはちょっと気が引ける」という、いまどきの若者の典型として描かれていますが、そんなアダムに、おじいちゃん（ババ）は、容赦なく成功の原理・原則を叩き込んでいきます。

・泥から金を作りなさい
・『今の時代で一番お金が儲かる仕事』と『自分が100％情熱を捧げることができる仕事』、２つの目線で世の中を見る
・『稼げない仕事だけどやりがいがあるからやるんだ』というメンタリティは一切捨てる

もちろん、お金の話ばかりが書かれているわけじゃありません。

人間関係に関するアドバイスや、説得の技術、恩を忘れないことなど、人生全般に関するアドバイスも書かれており、勉強になります。

決して洗練された文章とは言えませんが、成功した実業家の生の声が収められており、心に響く内容でした。

起業家を目指す方や経営者には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人を出し抜くより、人と違うことをする、という意識でのぞんだほうが、何事もうまくいく

「ボタン屋の次の成功は、16歳のときについたアイロンのセールスの仕事だ。奇妙なことに、店のオーナーは電力会社だった。電力会社がなぜアイロンを売っていたのかって？　たくさん電気を使ってもらって電気代の収入を上げたいからだよ。世の中っていうのは、そういうからくりで動いているものなんだよ」

「わしは、どんな業界でも、ビジネスオーナーは70％の専門家であるべきだと思っている。これよりも専門性が低い、つまり知識や経験が足りないと実務に支障をきたすし、逆に完全な専門家だと、何事にもこだわりすぎてビジネスとして軌道に乗せることが難しくなる」

「ものごとには根回しってものが必要なんだ」

たとえ貯金があっても無収入には絶対なるな！

“Touch mud and let it turn into gold”（泥から金を作りなさい）

「いいかい、泥はいつの時代だって存在するんだよ。そしてお金とは確実に、そういう泥や石ころ、つまり人が見たら一見何の価値も持たないようなものが形を変えたものなんだ」

「『今の時代で一番お金が儲かる仕事』と『自分が100％情熱を捧げることができる仕事』、２つの目線で世の中を見ることが必要だ」

「『稼げない仕事だけどやりがいがあるからやるんだ』というメンタリティは一切捨てること。そういう自己満足的な心構えの人には、お金は寄り付かない

相手を説得するために全力を尽くすのがまず最初だが、それでもノーと言われたなら、とりあえず自分だけで動いてみて、ある一定の成果をあげたところで相手にそれを示し、再度交渉するという方法をとりなさい

助けてくれた人のことは決して忘れないこと

成功は、まるで雪の日にスノーボール（雪玉）を転がすみたいに、どんどん大きくなる。それはもう、本当にあっという間にだ。転がし続けていくと、いつかは１人で前に転がすことができなくなる時がくる。その時は焦らず、自分のまわりを冷静に見回しなさい。そこに必ず、誠意を持って自分をサポートしてくれる人たちがいるはずだ。そして今度は彼ら──信頼できる仲間やパートナーたちと一緒に、そのスノーボールを転がしていくんだよ

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『99歳ユダヤのスーパー実業家が孫に伝えた 無一文から大きなお金と成功を手に入れる習慣』矢吹紘子・著　マガジンハウス
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◆目次◆

プロローグ
DAY1　成功を夢見る前にやるべきことがあるだろう
DAY2　お金は最高の常備薬なんだ
DAY3　常識は捨てよ！非常識に生きよ！
DAY4　他人に寛大であれば、お金はついてくる
DAY5　大きな山登りも小さな一歩から始まるんだ
DAY6　明けない夜なんて絶対にないんだ
DAY7　お前も、成功を楽しみなさい
エピローグ　ババへの手紙