【ウォール街流の情報収集術とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569820395
本日の一冊は、大和証券、メリルリンチ、キダー・ピボティでトップセールスを張り、独立後は数多くの著書で景気の先行きを的中させてきた著者が、「未来予測の技術」を語った一冊。
著者がウォール街で働いていた時代のエピソードと先輩方からの教え、実践的な情報収集・分析術まで、投資の役に立つ情報が詰まっており、なかなか読み応えのある内容です。
・いい情報はいい「場所」にある
・見通しが当たる人は常に当たる
・最も大事なのは社会現象の裏にある人間の心理を読むこと
などといった原則にはじまり、著者が定点観測している著名人のコメント、そして著者が注目する「指標」「情報源」が紹介されています。
◆著者が注目する人物 ※一部紹介
<堺屋太一>
堺屋さんは東京大学の講義で「やがて印象や経験にお金を払うようになります」(『東大講義録 文明を解く』講談社)と述べておられます
<ジム・ロジャーズ>
衰退する時代には資源に困ります。だから、日本の企業も個人も資源に投資するべきだとジムは指摘しているのです
◆著者が注目する情報源 ※一部紹介
・土曜社という出版社が刊行している『世界論』
・『東京大改造マップ2020』
・『東京新聞』の「私の相場観」
・「首相の一日」という日本経済新聞の記事
もちろん、すべてを鵜呑みにするわけではないですが、興味深い視点がいくつも示されており、勉強になりました。
投資家はもちろん、サラリーマン、経営者もぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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いい情報はいい「場所」にある
これからの時代は、ひとところにとどまるよりも転職したり、海外に移住したり、引っ越したほうが幸運が訪れる
最も大事なのは社会現象の裏にある人間の心理を読むこと
見通しが当たる人は常に当たる
堺屋さんは東京大学の講義で「やがて印象や経験にお金を払うようになります」(『東大講義録 文明を解く』講談社)と述べておられます
衰退する時代には資源に困ります。だから、日本の企業も個人も資源に投資するべきだとジム(ロジャーズ)は指摘しているのです
自分が賢人になることが最終目標ですが、そこに至るまでには膨大な時間がかかってしまうでしょう。だとすると、未来予測をするためにはできるだけ自分の周囲に賢人を集めることが重要
土曜社という出版社が刊行している『世界論』
乱世の特徴はいくつかあります。価値観の激変、国際情勢の流動化、大不況によって勝者と敗者が明確になることです
乱世で起こる社会現象の一つに「意味不明の音曲が流行る」ということがあります
二〇二〇年から二〇五〇年にかけての日本はまったく変わります。一つのピラミッドは崩壊し、小さな山が無数にある社会です
凡人は山を登り、賢人は山をつくる
「首相の一日」という日本経済新聞の記事
昨年の一二月に発表されましたが、二〇一五年は吉田松陰の妹の文を主人公とする『花燃ゆ』に決まったそうです。これには、ものすごくインスピレーションが働きました(中略)吉田松陰の妹がテーマに決まったことで、二つのことが想像できます。一つは「女性の時代」ということです(中略)もう一つは「改革」です
広く流布されている情報は外れる。著名人が言っている極論・悲観論は外れる
少子高齢化・人口減少の時代には、不動産価格が下がるというのが常識です。しかし、不動産価格は上がるかもしれません。では、上がるとすればどういう要因で上がるのでしょうか。そこを考えることによって未来予測が可能になります
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『一生お金に困らない「未来予測」の技術』菅下清廣・著 PHP研究所
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569820395
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◆目次◆
第一章 なぜ「情報」が重要なのか
第二章 未来予測に必要な情報の集め方
第三章 集めた情報を定点観測することで先読みができる
第四章 未来予測は「社会現象」と「人間心理」の分析から
第五章 未来予測に役立つ歴史のサイクル
第六章 未来予測とは連想ゲームである
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