【いまあえてマーケティングを学ぶ。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4426605393
2000年~2005年頃までは、マーケティング本がよく売れましたが、最近ではむしろ、「マーケティングなんていらない」という考え方が主流になってきています。
情報化の影響により、広告宣伝費に金をかけるよりは、原材料費にお金をかけて、「誠意ある会社」「質の高い商品」と思われた方が、売れる時代が到来したのです。
その証拠に、「俺のイタリアン」や「いきなりステーキ」が大繁盛したり、「鎌倉シャツ」「無印良品」などは、右肩上がりの成長を続けています。
しかしながら、世界一の投資家、ウォーレン・バフェットに言わせれば、「イノベーションなど、祭のときの背伸びにすぎない」。
バフェットは、ビル・ゲイツとの対談で、こう語っています。
「つま先立ちをして景色が良くなっても、やがてあなたの足はぶるぶる震え、やがて元の高さに戻ってしまう」
イノベーションで先んじても、商品の質を上げても、長い目で見れば、模倣されて、競争優位性は失われてしまうのです。
だからこそ、一時的なブームに惑わされるのではなく、長期的な競争優位性について学ぶ必要があるのです。
というわけで、本日は、こんな「マーケティング不要」の時代に、あえてマーケティングの理論書を紹介。
これからの時代に、必要とされるであろうマーケティングキーワードを全部で50挙げ、最新事例も盛り込んで紹介しています。
ここでは1つだけ、「ストーリーテリングのブランド戦略」を紹介しておきましょう。
ストーリーテリングのブランド戦略
自社ブランドのイメージを特徴づけるストーリー(アーキタイプ)を決めておき、自社情報やメッセージをその一貫したストーリーを持って発信する
企業のアーキタイプの例
・ディズニー=「純真な人」…人生はパラダイスという美しい思いがあり、何か異変があっても結局はハッピーエンドになるという信念を持つ
・アップル=「無法者」…仕返し、または革命を志し、社会の敵を打ち倒す
今また盛り上がる社会貢献活動、パーパス・ドリブン・マーケティングや、上述したストーリーテリングのブランド戦略、根拠に裏づけされたマーケティング(EBM)、インサイトなど、重要なキーワードをいくつも紹介しており、網羅性の高い一冊となっています。
マーケティング理論をきちんと勉強したい方は、ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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戦略が効果を発揮するためには、その中に、将来我々の世界はどうなるのか、またそこでどうなりたいのか、という「大局観」が含まれていなければなりません
個別商品のマーケティング戦略でも、たとえば、次のような指標について決定することが必要です。(1)売上げ(金額・数量)、(2)利益(金額、率)、(3)市場シェア(占有率)、(4)これらを達成すべき日付、(5)KPI(知名度や市場浸透率など最終目標達成のためのパフォーマンス指標)、(6)達成すべき理念や考え方(環境対応や社会的貢献など)
ブルーオーシャン戦略
市場の課題を通じてブルーオーシャンに至る道とは、現在見えていないが潜在的に解決できる可能性のある問題を発掘し、その解放を独自に考えるということ
プラットフォーム戦略 4つの行動
1.多くの関係するグループを「場」に乗せる
2.マッチングや集客など様々な機能を提供する
3.検索や広告などのコストを減らす
4.口コミなどの外部ネットワーク効果を創造する
パーパス・ドリブン・マーケティング 活動上の特徴
(1)その企業やブランドが、直接依って立つ社会基盤に注目した貢献活動であること
(2)その活動を通じて、顧客との感情的なきずなや喜びが強まること
(3)自社事業の依って立つ基盤を強化することで、長期的な視野で最終的な収益を得られること
ストーリーテリングのブランド戦略
自社ブランドのイメージを特徴づけるストーリー(アーキタイプ)を決めておき、自社情報やメッセージをその一貫したストーリーを持って発信する
企業のアーキタイプの例
・ディズニー=「純真な人」…人生はパラダイスという美しい思いがあり、何か異変があっても結局はハッピーエンドになるという信念を持つ
・アップル=「無法者」…仕返し、または革命を志し、社会の敵を打ち倒す
沈黙の螺旋
人々が世論の「空気」を察知して、自分の意見が世論の多数派と一致していれば、その人は自分の意見を公の場で述べようと考えます。反対に、自分の意見が世論の少数派だと感知すれば、その人は自分の意見を発するのを控えようとします。その結果、世論の多数派と考えられる意見がしだいに社会の中で優勢になっていく
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『マーケティングキーワードベスト50』田中洋・著 ユーキャン
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◆目次◆
序章
PARTI マーケティングキーワードベスト50 基本プロセス編
PARTII マーケティングキーワードベスト50 応用編
参考文献
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