【電卓の生みの親が、人生の秘訣を語る。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761269979
電卓の生みの親であり、孫正義氏のメンター。シャープを日本有数の家電メーカーに育て上げた佐々木正氏。
本日ご紹介するのは、齢100となる佐々木氏が、人生や仕事における大切な心構えを説いた、ありがたい一冊です。
電卓が大量生産されるきっかけとなった先進半導体のメーカー、ロックウェル社のアイストン氏のエピソード、敵であったシャープに頭を下げてまで教えを求めた松下幸之助氏と、それに応じた早川徳次社長のエピソード、そして、21歳の孫正義氏が、バークレーで開発した電子式翻訳機を売りに来た時のエピソード…。
さまざまなエピソードとともに、氏の人生訓が散りばめられており、簡潔ながら読み応えのある内容です。
氏のお人柄にも感銘を受けましたが、もっともインパクトがあったのが、以下の話。
ちょっと長めですが、引用してみましょう。
<正三角形の角を削り取っていくと、元の三角形の内接円になる。これが日本的な「円満な人格」なんだ。一方、アメリカでは、個性を大事にして角をどんどん出させ、ぶつからせながら人を育てる。最初は同じ三角形でも、やがて四角形、五角形……その角が無限に増えると、元の三角形の外接円ができあがる。「角が取れて丸くなる」のがいいのか、「角を増やして丸くなる」のがいいのか、円の大きさを考えると一目瞭然だね>
個性を削ぎ落としてばかりの日本企業の経営者、マネジャーにはぜひ読ませたい内容です。
どれを読んでも、素晴らしい人生訓ばかりで、本当に勉強になりました。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆著者が伝えたいこと
1.誰にでも、大切な役割がある
2.価値観が違うから、価値がある
3.自分を高める心を、忘れない
役割の基本は、人が喜ぶことをするということ
100歳ともなると、さすがに体力や思考力は若いころに比べて落ちてしまっている。だがね、何もかも自分一人でやろうとしなければいいんだ。つまり、その衰えを補って余りある「共創者」と一緒にやることだ
どんなときでも、どんな場合でも、人を羨んではいけない。他人からは見えていないだけで、誰にだって、程度の違いはあっても、人にはいえない苦難や不幸というものが必ずあるのだから
受けた恩は、本人に返すだけでなく、次の人に返してもいいんだよ。人間は誰でも、多くの人のおかげで生かされていることを、終生、忘れないようにしよう
若いとき、遠くを見るには踏み台を使うといいよ。年配者を踏み台にして飛躍すればいいんだ
年配者も若い人を信じ、自ら進んで「踏み台」になれば、そういう国は繁栄し、国民も幸せになれるんだ。企業にも同じことが言える
正三角形の角を削り取っていくと、元の三角形の内接円になる。これが日本的な「円満な人格」なんだ。一方、アメリカでは、個性を大事にして角をどんどん出させ、ぶつからせながら人を育てる。最初は同じ三角形でも、やがて四角形、五角形……その角が無限に増えると、元の三角形の外接円ができあがる。「角が取れて丸くなる」のがいいのか、「角を増やして丸くなる」のがいいのか、円の大きさを考えると一目瞭然だね
江崎玲於奈さんも言っているよ。「未踏の分野に踏み入っていけば、一流になれる可能性がある」
工学の「工」。この字は、「見識」(上の横棒)と「専門」(縦の棒)と「基礎」(下の横棒)でできている
人も会社も国も、小手先の「術」に惑わされるな。堂々たる「真の道」を目指したいね
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『生きる力活かす力』佐々木正・著 かんき出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761269979
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◆目次◆
第1章 生きていく
第2章 仕事に向き合う
第3章 新たな価値を生む
第4章 発想する力
第5章 「術」で終わらない
第6章 リーダーが考えること
第7章 私が関心を持っていること
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