2014年5月3日

『ビジネスパーソンの誘う技術』 ベリッシモ・フランチェスコ・著 vol.3574

【あなどれない一冊。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478026319

本日の一冊は、イタリア料理研究会の会長であり、最近、テレビでも引っ張りだこの料理研究家・タレント・実業家、ベリッシモ・フランチェスコさんによる処世術。

テレビの視聴者には、完全に「チャラい」と思われている著者ですが、本書を読む限り、かなりの戦略家。

あのチャラいキャラクターは、日本人がイタリア人に期待するところを演じているだけであり、現在の地位にいたるまで、相当な努力があったようです。

そんな氏が本書で提唱するのは、ビジネスパーソンのための「誘う技術」。

<「誘う」とは「夢の分かち合い」です。><人生を変えるのはいつも他人です>と喝破した冒頭に始まり、最後まで、名言のオンパレードで、まったく飽きることがありませんでした。

適宜、イタリアのことわざが入ったり、偉人の名言が入ったり、趣向も凝らされていて、本作りとして見ても、興味深い一冊です。

内容的にも、<今日から使える「誘いフレーズ」ベスト5>や、男性・女性の上手なほめ方、目上の方にごちそうしていただく時の作法など、実用的なノウハウが満載です。

◆今日から使える「誘いフレーズ」ベスト5
1.「◯◯がおいしいお店があるんだけど、一緒に行かない?」
2.「俺んち、マンガいっぱいあるんだよね」
3.「◯◯さんにしかできないことなんです。あなたの力が必要なんです」
4.「この席、座ってもいいですか?」
5.「ランチとディナー、どっちがいい?」

著者のチャラいキャラは、この際、無視。騙されたと思って、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「誘う」とは「夢の分かち合い」です。

人生を変えるのはいつも他人です。人生は自分一人では変わりません。誰かが認めてくれたり、誰かが何かをしてくれることであなたの人生は変わっていくのです。「誘う」は他の誰かを動かすこと。他の誰かが動いてくれることで、結果的にあなたの人生は変わります。

イタリアにはこんなことわざがあります。「凧を持っているなら、まず走れ」いい風は、いつ来るかわかりません。しかも、風が来ただけでは凧は上がりません。まず自分が走らないと、凧は上がらないのです。

◆今日から使える「誘いフレーズ」ベスト5
1.「◯◯がおいしいお店があるんだけど、一緒に行かない?」
2.「俺んち、マンガいっぱいあるんだよね」
3.「◯◯さんにしかできないことなんです。あなたの力が必要なんです」
4.「この席、座ってもいいですか?」
5.「ランチとディナー、どっちがいい?」

お互いがプラスにならないなら、誘ってはいけない

誘うときに大切なのは「未来の可能性を感じさせること」

モテる人は思い出アルバムを見せない

ドイツの哲学者・ショーペンハウアーは、こんな「成功の3ステップ」を説いています。「笑われる→怒られる→認められる」です

「儲からない畑」にこそ宝は埋まっている

なぜ打ち上げを提案するのか。それは、提案することによって、こちらの意欲を示せるからです。それに、打ち上げをやるとその場でまた次回の仕事の話が出るなど、次につながりやすいんです

相手がほめられて喜ぶポイントとはどこか。それは、その人が手間や時間をかけているところです

男の人は、外見ではなく、持っている知識や能力をほめる

目上の方にごちそうしていただくときは、こちらが店を選ぶことはしません。「おいしいところを選んで」と言われたときも、3つほど候補を出して、最終的には先方に決めてもらう。相手に主導権を持ってもらうことが大事です

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『ビジネスパーソンの誘う技術』ベリッシモ・フランチェスコ・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478026319

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◆目次◆

第1章 たった1分で人生が変わる誘いの魔法
第2章 誘い上手・誘われ上手の10の習慣
第3章 仕事ができる人は誘い方もうまい
第4章 誘いのプロになる10の心得

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