【場の空気を変えるリーダーシップ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894516195
本日の一冊は、年間100回以上の講演・セミナーをこなし、クライアントには目標を「絶対達成」させるという人気コンサルタント、横山信弘さんによる一冊。
『「空気」で人を動かす』のタイトル通り、マネジメントに関する内容で、どうすれば職場の「空気」を変えられるのか、その方法論を示しています。
日本人の「空気」に関する研究は、古くは山本七平氏の『「空気」の研究』、最近では、マーケティングコンサルタントの鈴木博毅さんが書いた『「空気」を変えて思いどおりに人を動かす方法』がありますが、本書はNLP理論や脳科学、行動経済学に基づいた実践ノウハウ。
※参考:『「空気」の研究』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167306034/businessbookm-22/ref=nosim
※参考:『「空気」を変えて思いどおりに人を動かす方法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4838725558/businessbookm-22/ref=nosim
<「空気」の4つの種類>
<4つのステージと空気の関係>
<空気が変わる3つの原因>
などの情報を整理した上で、どうすればリーダーが空気を変えられるのか、その理屈と実践のためのコミュニケーション術をまとめてくれています。
◆「空気」の4つの種類
(1)締まった空気
(2)緩んだ空気
(3)縛られた空気
(4)ほどけた空気
◆4つのステージと空気の関係
(1)チーム黎明期(一定レベルの緊張感が漂っている)
(2)チーム成長期(順調なときほど、気が緩みます)
(3)チーム過渡期(「原点回帰」「放置」「専制化」によって空気が変わる)
(4)チーム衰退期(「緩んだ空気」から「ほどけた空気」へ)
◆空気が変わる3つの原因
(1)社会的手抜き(構成員が増え、無意識に人任せにしてしまう)
(2)外来価値観(外から持ち込まれた新しい価値観)
(3)意味の偽造(作話スモッグ:過去の言動を一貫して正当化)
実際に社風を変えた組織の事例なども入っているので、組織改革に興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「自燃人」「不燃人」は、あまり周囲に感化されません。ポイントは「可燃人」です。チーム多数派の「可燃人」が意識を高めるかどうかによって、「場の空気」が左右されるのです
承認されるのが普通となり、金銭的報酬をもらうのが当たり前になってくると、徐々に「メリットがないのにできない、やらされ感を覚える」という発想になっていきます。「場の空気」は乱れていくのです
一流と呼ばれる組織では、「守」が徹底されています。何度も何度も「守」について全員で確認する。ですから、良い「空気」を保っていけるのです
「あるべき姿」と「現状」を数字で語る
リーダーが「ぼかし表現」をしていると、メンバーも同じように「ぼかし表現」で反応します
適度なストレスがパフォーマンスを最もアップする
「あるべき姿」と「現状」とのギャップ解消に貢献した人を認める
作話させる前にフレーミングする(=プリフレーム)
リーダーが部下に何かを教える際に、ぜひとも活用してもらいたいのが「マイ・フレンド・ジョン」という話法です。これは「ティーチング」が説教臭くならないという点で、とてもおすすめです。「マイ・フレンド・ジョン」とは、「友達のジョン」という意味が示すとおり、「私ではなく、別の人が言っていたんだけど……」と、誰かの口を借りて伝える方法です
人間が創造した「締まった空気」があるところへ出かけてください
「良い空気」に触れれば、人は「良い空気」を真似る。「悪い空気」に触れれば、人は「悪い空気」を真似る
ブランディングには「エクスターナルブランディング」と「インターナルブランディング」の2種類があります
意識しやすいプロジェクト名、スローガンをつくることは組織の「空気」を変える意味で有効
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『「空気」で人を動かす』横山信弘・著 フォレスト出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894516195
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◆目次◆
はじめに 「空気」が良ければ、チームはどんどん変わる
第1章 チームの「空気」を現状分析せよ
第2章 「悪い空気」の元凶を解明せよ
第3章 チームの「空気革命」を遂行せよ
第4章 「空気」を「流れ」に変えよ
第5章 「空気革命」の成功者から学べ
おわりに 「理想のチーム」への第一歩が始まる
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