2014年4月26日

『100%得をする「ふるさと納税」生活』 金森重樹・著 vol.3567

【「ふるさと納税」で食費ゼロが実現?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594070337

本日の一冊は、今話題の「ふるさと納税」について、企業グループオーナーの金森重樹さんがまとめた一冊。

ふるさと納税は、厳密にはふるさとに直接「納税」する制度ではなく、都道府県や市町村に「寄付」をした場合、その寄付金について控除が受けられる仕組みのこと。

この「ふるさと納税」をした場合、寄付金額に応じて各自治体が米や野菜、肉、魚、果物などをプレゼントしてくれるため、ちょっとお得な制度になっているようです。

とはいえ、所詮節税なわけで、かつ手続きも面倒くさい。「100%得をする」と言い切れるかどうかは微妙なところです。

◆ふるさと納税の手続きの流れ
その1 何がもらえるか自治体のHPを見て調べ、どのタイミングでふるさと納税をするのか年間ふるさと納税プランをたてる。
その2 だいたいの自治体はHPに申込書をアップしているので必要事項を記載して、寄付の申し出をする。(郵送、fax、eメール、電話その他自治体によってさまざまな方法で申し出ができるようになっている)
その3 申出書の受理と寄付の受け入れの連絡があって、銀行振り込みなり、現金書留なり、役所への持参なり、クレジットカード決済なり、役所が受け入れる方法で寄付する。
その4 確定申告用の寄付の証明書を自治体が発行して郵送してくる。これは寄付をしてすぐくれる自治体と、翌年の確定申告前のところと両方ある。
その5 確定申告書に証明書を添付して申告する。

ただ、最近は寄付金額の20%をTポイントで還元する自治体が出てきたり(千葉県市川市)、プレゼント(特典)が妙に豪華だったり、各自治体も寄付金獲得に躍起になっているようで、モノによっては、やる価値があるかもしれません。

本書でおすすめされている長野県阿南町などは、1万円あたり20キロで何口でも米がもらえるそうですが、町としては寄付金で米を買い取ることで農家を支援できればいいと考えているようです。こういう考え方が広まれば、原価近くで食料を手に入れられるため、メリットが出てくるでしょう。

本書には、著者が実際にやってみてわかったふるさと納税の実態と、具体的な手続き、節税法などが書かれており、勉強になります。

各自治体の特典に興味のある方は、以下のサイトにまとめてありますので、こちらを見ればいいと思いますが、まずは本書を読んで勉強しておくと良いと思います。

※参考:ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」
http://www.furusato-tax.jp

ぜひ読んでみてください。

———————————————–
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
———————————————–

これは厳密にいうと、ふるさとに直接「納税」できるという話ではない。都道府県や市町村に「寄付」をした場合に、その寄付金について控除が受けられて、支払うべき税金から減税されるという仕組みだ。お金の流れだけ見ると、地方公共団体に直接納税したような感じになる(地方自治法の収入になる)ことから、ふるさと納税といわれているのだろう。その本来の性質は寄付金控除になる

特産品などの送付をしている団体は都道府県で23団体(49%)、市区町村で909団体(52%)。だいたい半分の自治体は何かしらの特産品をくれる

そもそもなぜ地方税(市町村税と道府県税)があるのかというと、教育、福祉、消防、警察、ゴミ処理などの行政サービスの多くは、市区町村や道府県によって提供されていて、地方税はこうしたサービスをまかなうための財源であり、その地域に住む住民などが広く共同して負担しあうもの(地域社会の会費)だからだ

ふるさと納税は地方自治体に対する寄付金のうち、2,000円を超え
る部分が控除される

◆ふるさと納税の手続きの流れ
その1 何がもらえるか自治体のHPを見て調べ、どのタイミングでふるさと納税をするのか年間ふるさと納税プランをたてる。
その2 だいたいの自治体はHPに申込書をアップしているので必要事項を記載して、寄付の申し出をする。(郵送、fax、eメール、電話その他自治体によってさまざまな方法で申し出ができるようになっている)
その3 申出書の受理と寄付の受け入れの連絡があって、銀行振り込みなり、現金書留なり、役所への持参なり、クレジットカード決済なり、役所が受け入れる方法で寄付する。
その4 確定申告用の寄付の証明書を自治体が発行して郵送してくる。これは寄付をしてすぐくれる自治体と、翌年の確定申告前のところと両方ある。
その5 確定申告書に証明書を添付して申告する。

控除可能額が3万円までの方まずは阿南町の米を60キロもらうのがいいかと思う

佐賀県玄海町のPremium GENKAIという10万円のコースは毎月肉、魚、野菜、果物、スイーツを送ってくれる

寄付の額ともらえる量の数字だけでみると、茨城県石岡市がダントツだ。1万円で左記の2キロはお得だ。弓豚焼肉詰め合わせ2キロ弓豚しゃぶしゃぶ・焼肉用詰め合わせ2キロ

————————————————

『100%得をする「ふるさと納税」生活』金森重樹・著 扶桑社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594070337

————————————————-

◆目次◆

Chapter1 僕がふるさと納税をするようになったきっかけ
Chapter2 ふるさと納税の手続きの流れ
Chapter3 収入別のふるさと納税プラン
Chapter4 種目別 ふるさと納税おすすめガイド

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー