2014年3月27日

『若さに贈る』 松下幸之助・著 vol.3537

【お笑い芸人も読んだ松下幸之助の教え】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569818587

本日の一冊は、「経営の神様」と呼ばれた故・松下幸之助翁が残した、数ある名著のなかの一冊。

働き始めた若いビジネスマンの悩みに応え、かつ一段上の視点を示してくれる、味のある自己啓発書です。

お笑い芸人の宇治原史規さんがおすすめしているように、「あの時、この本が欲しかった!」と思わせる内容で、若い時分にこの心構えがあれば、キャリアは随分と変わってくると思います。

最近は、なるべく損をしない生き方、自分だけは幸せになる生き方、やりたいことをやる生き方、がもてはやされていますが、正直、そういう生き方は、本人のためにならない。

著者が言うように、

・損だと考えることこそ損
・名利を追えば適性を見失う
・個性を生かしてこそひとは生きる

のが現実であり、そういう意味で本書は、若者にありがちな思い込みを正してくれる本だと思います。

過度にお金を追うのも、過度に自分満足を追うのも、バランスが悪い。

職業人生を通じて、どうすれば真に充実した時を過ごせるのか、そのヒントを与えてくれる一冊です。

ぜひ読んでみてください。

———————————————–
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
———————————————–

自分は十五銭分しか走っていない。それなのに二十銭もらうということはいさぎよくない。そういう内容のお金は受けとってはならない。そういった心意気、仕事に対する心がまえというものを、その青年車夫はもっていた。そこに、わたしはその青年車夫の心の豊かさ、偉さ、正しさがある気がしたのです

むかしから“三日の手伝い”ということをいいます。たとえ三日だけの手伝い仕事であっても、その仕事にあたっては、一生の仕事に対するような心根で立ち向かう。そうするならば、そこからは、必ずなにか大きなものをえることができる

同じお金でも、そういう形で長年かかってためたものは、簡単にひとから貸してもらったのとは、ねうちがまったくちがう。したがって、それを使うばあいにも、使う心がまえがおのずからちがってくる。だからこそ、不足分を貸してあげようという応援者も出てくるのです。そのお金にねうちがあって、そのねうちがまたお金をよぶ

一人前の商人になるまでには、二度や三度は小便が赤くなる経験がいるのだ

ものまねするのでなく、自分というものをぴしっともったうえで、参考として読むのでなければいけない

個性を生かしてこそひとは生きる

名利を追えば適性を見失う

あなたは、自分にもっとも適した仕事を通じて社会に貢献することができ、自分のためになり、そして、失敗とか過誤をおかさなくてすむ

損だと考えることこそ損

はいった会社に多少の欠点があっても、自分をここまで愛し育ててくれた両親や、世話になった周囲のひとに、「ご安心ください。おかげさまでいい会社にはいれました」といい、心では、現在よりもどこまでもいい会社にするように努力しようと誓う。運命をともにしようと決心する。それは人間のあり方として見ても、りっぱだと思います。わたしは処世の第一歩はここにあると思います

ひとにほめられればほめられるほど、謙虚にならなければいけない

もうけた金は世間からの預かりもの

ひとは、もともと責任を問われるところに、ひととしての価値があるのだと思います。責任を問われることが大きければ大きいほど、それだけ価値が高い、ということがいえましょう

————————————————

『若さに贈る』松下幸之助・著 PHP研究所
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569818587

————————————————-

◆目次◆

1“船場学校”に学ぶ
打ちこめ
いのちをかけよ
適性に立て
現代成功学
この心がまえ
絶対の責任
わたしの人間研究

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー