【これは必読。必ず売れる本質とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774514411
本日の一冊は、三菱レイヨンの海外営業部門、日本経営合理化協会のセミナー企画担当を経て、中小企業のマーケティング支援、企業価値発見の支援をしている著者が、マーケティングにおいて大切な「選ばれる理由」を述べた一冊。
本書のサブタイトルには、「どうしても売上と利益が増えてしまう心理マーケティング」とあるのですが、読んでみた感想としては、これはあながち嘘ではありません。
嘘でない理由は、著者がまえがきで述べている、以下の3行に凝縮されています。
人は理由があれば行動する。
そして理由が伝われば選ばれる。
だから「選ばれる理由」をこちらが用意する。
そう、春に花見があれば団子やお酒を買うように、バレンタインにチョコレートを買うように、また土用の丑の日にうなぎを買うように、われわれは、仕掛けられているとわかっていても、理由があれば行動します。
だから、企業がやらなければならないのは、頑張って売ることではなく、お客様に「選ばれる理由」を提示すること。
本書は、その「選ばれる理由」探しに一役買ってくれる一冊です。
さまざまな企業事例が登場し、それぞれの「売れる理由」と、それをどうお客様に伝えているかが、明確にわかる内容。
しかも、売れる理由探しの切り口と、それを伝えるための秘訣を、ご丁寧に法則化してくれているのです。
一部、紹介してみましょう。
◆あなたの会社の素晴らしきウリに気付く4つの切り口
1.どこにも負けない「商品」「サービス」「技術」を見つける
2.どの会社にもない「No.1」「オンリーワン」「日本初」「世界初」を見つける
3.心が惹かれる感動的な「ストーリー」「人」を見つける
4.社内に浸透している独特の「理念・哲学」を見つける
◆お客様の心に入り込むストーリーをつくる10の法則 ※一部紹介
1.材料や素材の素晴らしさを伝える
2.つくり方や工程の難しさ、巧みさを伝える
3.つくり手の素晴らしさ、技術の高さを伝える
4.商品が生まれたエピソード、苦労話を伝える
正直、マーケティング関連で、ひさびさに「効果が出そう」と思った一冊でした。
集客の打ち手を探している方は、ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人は理由があれば行動する。
そして理由が伝われば選ばれる。
だから「選ばれる理由」をこちらが用意する。
見た目は同じリンゴでも、蜜が入っていることや糖度が高いこと、さらには無農薬・化学肥料不使用で「○○さんのリンゴ」と生産者の名前を入れたことなどの追加情報で、私たちの選択は大きく変わってしまうのです
私たちがボルヴィックの水1リットルを買うと、マリ共和国に清潔で安全な水が10リットル生まれる
4000円のお酒をつくってきた酒蔵が出した1万円の大吟醸と、10万円の酒をつくっている酒蔵が出した1万円の大吟醸とでは、どちらが“良さそう”に感じますか?
値段の高い商品を末永く売っていこうと考える会社は、「供給制限」という手段を使って「希少性」を醸し出し、「高価格」を維持することが至上命題です
購買心理として、2択は少ないのです。2つのうちどちらかしか選べないのであれば、「仕方なく選んだ」「選ばされた」という感情が残ります
アイテム数は多いのに「売上」につながっていない店舗は、「同じカテゴリーの商品数が多すぎる」ことが原因となっている場合が多いということです。どれを買おうか迷っているお客様にとっては、「背中を押してほしい」=「それに決める理由が欲しい」だけなのに……
商品サービスのセット販売を考える場合には、変動費が低いものを加えて「全体の粗利益」を増やす
「特命受注8割」という言葉が、株式会社タチバナの技術、コスト、安全などの総合評価の高さを物語ってくれる
お子さんが1日100回ほめられる保育所 株式会社マミーズファミリー
九州No.1エクステリア専門商社 株式会社エクシス
ライバルと同じ土俵で争うのではなく、争う場を変える
◆ヤマサ醤油「鮮度の一滴」
これまでの常識とは違う「新鮮さ」という“別のモノサシ”を出してきた
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『選ばれる理由』武井則夫・著 現代書林
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774514411
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◆目次◆
第1章 人は必ず比べている
第2章 「選ばれる理由」のつくり方
第3章 「選ばれる理由」の伝え方
第4章 価値を伝えるストーリー
第5章 選ばれる理由を「仕組み」にする
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